フェラーリのナンバー1ドライバーであるミハエル・シューマッハーは、もう“それほど長く”はF1でのレースを続けることはないだろうと明かした。

　シューマッハーは、まだ引退時期を決めてはいないようだが、フェラーリとの契約期間は2006年末までである。さらに今年は厳しいシーズンとなっていることからも、来年で契約が切れればすぐにでもF1を去る可能性は十分にあるだろう。不調のまま引退していきたくはないと語るシューマッハーだが、成功を収めたシーズンは数知れず、少なくとも統計上は、彼にF1史上最強ドライバーの称号を与えている。
「このチームにいて幸せだよ」と、シューマッハーは英デイリーメール紙に語っている。「自分たちが調子を取り戻せないでいる今、この場から、僕は退きたいとは思わないし、他のチームでドライブするなんて想像できない。2006年終了後の契約書にはサインしていないけど、その時が来れば、すぐにサインするつもりだ」
「いつ引退するかは分からない。でも、これからの（F1での）歳月が、何年も残っているとは思わないね」
　先週、現マクラーレン・ドライバーのキミ・ライコネンが、2007年、フェラーリに加入するかもしれないという噂が流れた。その憶測についてシューマッハーは、仮にそうなったとしても構わないと述べた。
「このチームでキミと組むことになっても、全く問題はないよ」
　7回世界タイトルを手に入れたシューマッハーにとって、証明すべきことはもう何も残っていない。それだけは、疑いようのない事実である。

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