マクラーレンが前日に2日間のテストを終え、不在の中、26日、F1合同テスト最終日の走行が行われた。全15台のトップに立ったのはルノーのフェルナンド・アロンソであった。
午前中、マシンにテクニカルトラブルが発生し、実際にアロンソが走り出したのは午後からだった。だが、それでもアロンソは次戦イタリアGP用のセットアップ、タイヤ、ブレーキなどをチェックしながら93周を走りきり、僚友のジャンカルロ・フィジケラをおさえ1分20秒426のベストタイムをマークした。
3番手はジェンソン・バトンに代わってステアリングを握ったBARのテストドライバー、アンソニー・デイビッドソン。そのタイムはフィジケラとは僅か0.07秒差で、傍目にも大忙しの1日を送っていた。
僅差で4番手につけたのは、ラルフ・シューマッハーに代わり、トヨタから1日だけテストに参加したヤルノ・トゥルーリだった。
5番手にはミハエル・シューマッハーが入った。4日間のテストを実施したフェラーリ。シューマッハーは、自チームのホームレースに向けた準備に専念しながら、1分21秒414をマークした。テストドライバーのルカ・バドエルは11番手で、シューマッハーからは約コンマ7秒離されている。
6番手はBARの佐藤琢磨。7番手はレッドブルのデイビッド・クルサードであった。
ウイリアムズのニック・ハイドフェルドが8番手。テスト開始早々から取り組んでいたセットアップ作業を継続し、前日の自己ベストを上回る1分21秒638をマーク。また、テストドライバーのニコ・ロズベルグが再びテストに参加、タイム的にも24日水曜日の自己ベストを約10分の6秒上回ったが、12番手止まりだった。
9番手はレッドブルのクリスチャン・クリエン。10番手に入ったのは、ジャック・ビルヌーブと交代してザウバーのマシンを走らせたフェリペ・マッサ。マッサは、イタリアGPのためにチームが用意したマシンで82周を走行し、自己ベストは1分22秒100であった。
13番手、テスト2日目となったBARのテストドライバー、アダム・キャロルは、よりF1マシンで走り込むができ、満足いく1日を過ごした。
14番手はジョーダンのナレイン・カーティケヤン。15番手はミナルディのロバート・ドーンボスに代わって参加したクリスチャン・アルバースだった。アルバースは、集中的にマシンのセットアップ、タイヤ評価、新しい空力パーツの評価に取り組み、95周を走りこんだ。この結果、ミナルディは2日間で1、000Km以上を走破している。