今週末、BARホンダの佐藤琢磨は、自身初にして唯一の表彰台獲得の地へと戻ることになる。BARホンダ007に有望な新エアロパッケージが導入されたこともあって、琢磨はチームが活躍できると確信している。
去年の3位獲得を思い返して、琢磨はこうコメントした。「2004年のインディアナポリスには素晴らしい思い出がある。レースで初の表彰台を獲得したからね」
「インディに戻るのがとても楽しみだし、僕らはコンペティティブだと思う」
「新しいエアロパッケージは今回のカナダで有望そうだったので、マシンがパフォーマンスの点でまた一歩前進するのを見せられればいいと思うし、マシンはインディのコースによく合うはずだ」
ジェンソン・バトンも、今週末のインディアナポリス・モータースピードウェイで、チームが「いいレース」をできるだろうと予想している。
アメリカGPを前に、バトンは明るい調子で語った。日曜のモントリオールで、コンペティティブな走りを見せられたからだ。結局、自らのミスで007をウォールにクラッシュさせてリタイアとなったが、ポールを獲得し、表彰台にも乗れそうなところまでいったため、彼はかなり自信を得ることになった。
「僕らは去年インディアナポリスでとてもコンペティティブだったし、今年もそうなると思う。だから、週末が楽しみだよ」とバトン。
「予選の出走順は最高とはいえないが、まあまあだし、あそこからでもすごいことを成し遂げられると思う。モントリオールは、ポイントは獲れなかったけれど、僕らにとっていいレースだった。マシンが調子を取り戻したことを見せられたからね」
「ブリックヤードはとてもスローなサーキットだ。僕は流れるような高速のサーキットの方が好きだけど、マシンはあそこに合っているから、それが一番重要だよ。インディアナポリスは、いつも素晴らしい雰囲気だ。とても由緒あるサーキットだし、観衆はいつも素晴らしい応援を送ってくれるんだ」
「僕らにとって、いいレースになるはずだ」
一方、BARのスポーティングディレクター、ジル・ド・フェランは、インディアナポリス・モータースピードウェイにはいい思い出があり、特に2003年にはインディ500で優勝している。
「レースのためにインディに戻るのは、個人的に特別な思いがするよ。前とは全然違う立場で戻ることになるけれど、インディは、私がドライバーとして最高の勝利を収めた場所だし、素晴らしい思い出の地だ。BARホンダの活躍で、さらにいい思い出を加えられればいいね」
「カナダは残念な結果に終わったが、とても明るい気持ちでアメリカGPに臨もうとしている。前の週末はずっと、かなりコンペティティブだったし、インディアナポリスでも同じようなポジションに行ければいいと願っているよ」