F1第8戦カナダGPの予選が行われ、BARホンダのジェンソン・バトンが通算2回目となるポールポジションを獲得した。2番手にフェラーリのミハエル・シューマッハーがつけ、BARホンダとフェラーリがフロントロウを獲得した。3番手にはルノーのフェルナンド・アロンソがつけた。佐藤琢磨は6番手から決勝に挑む。
天候は晴れ、気温33度、路面温度51度、湿度56%というコンディションでカナダGPの予選は13時からスタートした。まずは5戦ぶりの実戦となる最初のアタッカー、クリスチャン・クリエンはターゲットタイム1分18秒429をマークする。続くニュルブルクリンクの1コーナーで果てた2番手マーク・ウェーバーはタイヤをロックさせたものの、クリエンより0.5秒短縮してみせた。
3番手のラルフ・シューマッハーは1分16秒362でウェーバーのタイムを1.4秒弱ブレイクしトップに立った。5番手出走のクリスチャン・アルバースはクリエンを上回るタイムをマークし、3番手へ。8番手アタッカーのフェリペ・マッサはラルフのタイムの0.3秒落ちとなる1分16秒661で2番手につけた。
母国でのGPとなる9番手アタッカーのジャック・ビルヌーブはヘアピンでタイヤロックさせるも1分16秒116でトップに浮上した。この結果に観客はスタンディング・オベーションで応える。この辺りになると、やや陽が翳り路面温度が48度にまで低下したが、直後にまた51度にまで上昇した。
10番手アタッカーの佐藤琢磨はセクター1からビルヌーブより速いタイムで走行を続けるものの、セカンド・シケインでタイヤを落とす。最終シケインでも一瞬ステアリングを修正したものの無難にこなし、1分15秒729のタイムを叩き出しトップに躍り出た。
11番手出走のキミ・ライコネンはセクター1、2で佐藤琢磨に及ばず。琢磨より0.194秒遅い1分15秒729で2番手につける。12番手アタックのジェンソン・バトンはセクター1、2、3すべてで佐藤琢磨より速く、0.512秒短縮する1分15秒217で暫定トップに立ちBARホンダ勢がワンツーを占める展開となった。これによりライコネンの5戦連続フロントロウ獲得は無くなった。
14番手出走のファン-パブロ・モントーヤは最終シケインで縁石に乗ったものの、バトンと佐藤琢磨の間の2番手に入り、BARホンダとマクラーレンがサンドイッチ状態。15番手アタックのジャンカルロ・フィジケラはバトンの0.36秒落ちの2番手に入り、ルノーも上位に争いにからむ。それでもバトンの暫定ポールシッターは変わらず。
16番手ミハエル・シューマッハーは第1シケインでタイヤロックを演じるものの、最終セクターバトンの0.258秒遅れのタイムで2番手につけたのとは対象的に、チームメイトのルーベンス・バリチェロはアウトラップ中にギヤボックスから白煙を吐いてアタックせずにそのままピットイン。ノータイムという結果で予選を終えた。ラストアタッカーのフェルナンド・アロンソはセクター2までにバトンより0.4秒遅く、1分15秒561で3番手につけ、バトンのポールポジションが決定した。
以下2番手シューマッハー、3番手アロンソ、4番手フィジケラ、5番手モントーヤ、6番手佐藤琢磨、7番手ライコネン、8番手ビルヌーブ、9番手ヤルノ・トゥルーリ、10番手ラルフというトップ10。
バトンは昨年のサンマリノ以来となる通算2回目のポールポジションを獲得。シューマッハーは今季初のフロントロー。佐藤琢磨の予選6位は今季最高位タイという結果となった。区間タイム最高はセクター1、2がバトン、3がアロンソだった。