F1第7戦ヨーロッパGPの予選が行なわれ、ウイリアムズのニック・ハイドフェルドが母国GPで、初のポールポジションを獲得した。2番手にはマクラーレンのキミ・ライコネン。3番手にはウイリアムズのマーク・ウェーバーがつけた。
ヨーロッパGPの予選は午後1時から気温30度、路面温度47度、湿度34%というコンディションでスタートした。ヨーロッパGPは予選の新方式が導入されてから初のGPとなり、各車決勝1回目ストップまでの燃料を搭載してのアタックとなった。
最初のアタッカーは、2戦振りのレース参戦となった佐藤琢磨がアタック。琢磨は、ターン11でコーナーをはみ出し、セクター3でも遅れるなか、まずは、ターゲットタイムとなる1分32秒926をマーク。続く2番手のジェンソン・バトンはセクター1、3で琢磨を上回り1分32秒594で琢磨のタイムを0.3秒更新してみせた。
4番手アタッカーのデイビッド・クルサードはセクター3が速く、バトンのタイムを0.041秒破って暫定トップに浮上。
6番手のビタントニオ・リウッツィはセクター1、2は速かったもののシケインで失敗し、3番手に終わった。
9番手アタッカーのジャンカルロ・フィジケラは全セクター最速タイムをマーク。クルサードのタイムを0.9秒下しトップに踊り出た。
トヨタのホームGPとして臨む11番手のヤルノ・トゥルーリは、セクター1、2、3全ての区間最速をマーク。フィジケラのタイムを0.8秒ブレイクし、1分30秒700でトップに躍り出る。
13番手、ルーベンス・バリチェロは1コーナーでカウンターとなるも、トゥルーリの0.5秒落ちとなる1分31秒249で2番手につけたが、続く14番手のミハエル・シューマッハーはミスのないドライビングながら4番手という結果だった。ミハエルは決勝に向けて燃料を多く搭載しタンクが重いようだ。
15番手のラルフ・シューマッハーはトゥルーリとバリチェロの間となる3番手につける頃になると、気温は30度、路面温度は50度にまで上昇。
16番手のファン-パブロ・モントーヤはコーナーで後輪がややはみ出し、トゥルーリの0.19秒遅れとなるタイムで2番手のタイムをマーク。続くフェルナンド・アロンソもトゥルーリのタイムには及ばず3番手。ここにきてトヨタ初のポールポジションの期待が膨らむ展開になった。
しかし18番手アタッカーのマーク・ウェーバーがセクター1、2最速でトゥルーリを0.3秒差に下し、暫定トップに浮上すると、続くニック・ハイドフェルドも全セクター最速をマークし暫定トップに躍り出て、ウイリアムズ・BMWのワンツー体勢に。
ラストアタッカーのキミ・ライコネンはセクター3が最速ながらも、ハイドフェルドに0.116秒足りず1分30秒197で2番手につけヨーロッパGPの公式予選は終了した。
ハイドフェルドは92戦目にして、初のポールポジションを獲得(過去最高は4位)。ドイツ人ポールポジションは昨年の日本GPでのミハエル以来となる8戦ぶり。上位エンジンはBMW→メルセデス→BMW→トヨタ(TMG)→メルセデスと上位5位が在ドイツメーカーという結果になった。佐藤琢磨は明日の決勝に16番手から挑む。
予選終了時の気温は30度、路面温度は50度だった。