F1第7戦ヨーロッパGPは予選前の各45分のフリー走行3、4回目が快晴のなか行なわれ、マクラーレンのキミ・ライコネンがトップタイムをマークした。2番手にファン-パブロ・モントーヤがつけ、マクラーレンの2台がワンツーを占め強調をアピールした。3番手にはルノーのフェルナンド・アロンソがつけた。
土曜日午前9時からフリー走行3回目は始まった。天候は快晴、気温24度、路面温度28度というコンディション。
セッション序盤は、まずミハエル・シューマッハーがコースインし走行を重ねていった。ミハエルは周回を重ねる毎にタイムを縮め、1分32秒886のタイムをマークする。セッション開始12分になってもコース上ではミハエルのみが走行するという珍しいシーンが展開された。
セッション中盤に入り、徐々に他のドライバーもコースイン。9時20分、キミ・ライコネンが1分31秒915でトップに立つ。続けてファン-パブロ・モントーヤ、フェルナンド・アロンソが走行するも、ライコネンのタイムには届かず。そんななか、ライコネンは自らのタイムを更新し1分31秒573まで縮めっていった。
しかしセッション終盤になり、アロンソが1分30秒615をマークしライコネンのタイムをブレイクして、トップに踊り出た。9時27分にはティアゴ・モンテイロが最終シケインでスピンを演じコースオフ。そのままレッカーされることとなった。
セッション終了15分前になり、2戦ぶりのレース復帰となるBARホンダの佐藤琢磨が、ミハエルに次ぐ1分32秒483で6番手のタイムをマーク。続けてモントーヤが1分31秒278をマークするも、アロンソのタイムには僅かに届かず2番手につけて、フリー走行3回目は終了した。以下3位ライコネン、4位ジャンカルロ・フィジケラ、5位ルーベンス・バリチェロ、6位ミハエル、7位マーク・ウェーバー、8位ニック・ハイドフェルド、9位ラルフ・シューマッハー、10位佐藤琢磨というトップ10となった。
10時15分からスタートしたフリー走行4回目も天候は快晴、気温26度、路面温度36度。セッション開始20分にライコネンが1分31秒606でトップタイムをマーク。さらにライコネンはタイムを上げ1分31秒539まで更新。すると立て続けに僚友モントーヤが1分31秒287をマークしトップに浮上した。
セッション中盤に差し掛かり、アロンソが1分29秒987でモントーヤのタイムをブレイクしてトップに躍り出る。その直後には佐藤琢磨もモントーヤのタイムをパスして2位に浮上。アロンソ、琢磨、モントーヤのトップ3となった。
しかしセッション終盤に入りライコネンが1分29秒798でトップに立つと、それをさらにモントーヤが更新するといったマクラーレン勢のワンツー体勢になった。
残り5分、11番手だったラルフが7番手に立ち、BARホンダとトヨタの日本勢は5番手ヤルノ・トゥルーリから佐藤琢磨→ラルフ→ジェンソン・バトンとサンドイッチ状態。
残り1分、ライコネンが再び1分29秒680のトップタイムをマークしフリー走行は終了した。
結局、土曜午前は1位ライコネン、2位モントーヤ、3位アロンソ、4位フィジケラ、5位トゥルーリ、6位ハイドフェルド、7位佐藤琢磨、8位ラルフ、9位バトン、10位ミハエルというトップ10。
区間タイムは、セクター1がアロンソ、2、3がライコネン。セッション終了時の気温は27度、路面温度は40度だった。
ヨーロッパGPから導入される、1回のみのアタックでグリッドが決まる新方式の予選セッションは、日本時間20時からスタートが切られる。