BARホンダの佐藤琢磨は、スペインとモナコで出場停止処分を受けたチームを“あの状況の中で素晴らしい仕事をした”と讃えた。出場停止が解ける今週末のニュルブルクリンクを前に琢磨は、シーズンを再開するには、同地はほぼ完璧な場所だと語った。
「ここ何週間かの困難な時期を終えて、ニュルブルクリンクでレースに復帰できるから、とてもワクワクしているよ」と琢磨。
「あそこでの僕らのパフォーマンスには自信がある。最近のテストで、とても強力なマシンを開発できているし、チームはあの状況で素晴らしい仕事をした。実際、ファクトリーとテストコースで、開発作業はノンストップで進められてきたし、チームの全員が決意を固くして、意欲たっぷりで働いている。マシンがどこまでやれるかを見られるのは、僕ら全員にとってとても興奮することだ」
「このサーキットでレースをするのは本当に楽しいんだ。コース特性が面白くて、特にアンジュレーションが多いためにドライブするのが楽しい。カムバックするにはいい場所だよ。僕らは去年ここでいいレースができたから、日曜日にいいパフォーマンスを見せるのが楽しみだ」
ジェンソン・バトンは、チームが今週末のニュルブルクリンクで再始動するにあたり、少なくとも表彰台は狙えるだろうと自信を持っている。
バトンは、スペインとモナコに出場できずにフラストレーションを感じたことは認めつつも、チームが集中力を失わない姿に感銘を受けたと語った。
「僕らレーシングドライバーが、次のグランプリをすごく楽しみにするのは当然のことだ。それなのに、僕がイモラで最後にレースをしてから、もう5週間たってしまった。今週末にまたマシンに乗れることで、ものすごく興奮しているよ」とバトンは語った。
「チーム全体が信じられないほど明るく、固い決意で臨んでいる。彼らがこの状況に対処する姿には、とても感銘を受けた。ニュルブルクリンクでどんな成果が出せるか、知りたくてうずうずしているよ」
「ここ何週間かのことで、一番フラストレーションを感じたのは、僕らが新しい開発のおかげで強いマシンを持っていると分かっているのに、ただファクトリーに座っていなくてはならなかったことだよ。優勝は無理でも、表彰台には挑戦できていたはずなのにね。だけど、それはもう過ぎたことだ。大事なのは、前進して、僕らがトップチームである理由を示すことだ」
「去年は3位で表彰台に上ったし、今回の方が力は上だと思う。いい状態ならここでのレースは楽しめるし、コースには素晴らしい高速コーナーと面白いアンジュレーションがある。マシンはここでは間違いなく強いはずだ。金曜日のフリー走行が始まるまで、カウントダウンしながら待つだけさ!」