F1モナコGPは予選1回目が行なわれ、マクラーレンのキミ・ライコネンが暫定ポールを獲得。2位にルノーのフェルナンド・アロンソ、3位にはウイリアムズのマーク・ウェーバーがつけた。
予選1回目は、天候は曇り、気温22度、路面温度37度というコンディションでスタートした。
まずビタントニオ・リウッツィがカジノ・スクエアでリヤを滑らせながらも、まずはターゲットタイムとなる1分16秒616をマークした。ミナルディ勢は今回好調とみえ、揃ってリウッツィの2秒落ちにつけている。
4番手アタックのミハエル・シューマッハーは平凡なタイムで1回目の予選を終えた。10番手アタッカーのルーベンス・バリチェロもミハエルを僅かに上回るタイムに終わっている。フェラーリ勢のパフォーマンス不足はここモナコでも深刻なようだ。そして5番手のザウバーのジャック・ビルヌーブはミハエルを下してみせる。一方6番手、7番手にアタックしたジョーダン勢はミナルディに遅れを取った。その後9番手アタッカーのニック・ハイドフェルド、12番手アタッカーのファン-パブロ・モントーヤがトップタイムを更新。ただし、モントーヤは午前中のフリー走行4回目の多重クラッシュの原因を作ったのではないかという嫌疑を受けている。
モントーヤのタイムを破ったのは、13番手アタッカーのマーク・ウェーバー。続く14番手のフリー走行首位のジャンカルロ・フィジケラはセクター3が速かったものの最終コーナーでミスを出し2番手止まりとなった。
15番手スタートのラルフ・シューマッハーはタバコ屋コーナーで左前輪がガードレールにヒット。真っ直ぐにアウト側ガードレールに当って右前後輪、フロントとリヤのウイングを飛ばす大クラッシュを演じ、セッションは一時中断した。幸いラルフに怪我は無くコックピットを降りて、そのままピットに戻ったが、クラッシュ地点にはおびただしいオイルが流れ、その影響でセッション再開時間を確定出来ない状態となったが、13時53分、17分間中断の後にセッション再開となった。
再開後、最初のスタートとなった16番手のヤルノ・トゥルーリだが、アタック時になると路面温度が42度まで上昇していた。トゥルーリは、ラルフのオイルの影響かタイムを伸ばすことが出来なかった。ところが続く17番手アタッカーのフェルナンド・アロンソはセクター1、2ともに最速をマークし、1分14秒125でトップに躍り出た。
ラストアタッカーのキミ・ライコネンはセクター1、2とも圧倒的に速く、ただひとり1分14秒台を切る1分13秒644で、2位のアロンソに0.481秒もの差をつけ暫定ポールポジションを獲得した。
結局予選1回目は、1位ライコネン、2位アロンソ、3位ウェーバー、4位フィジケラ、5位モントーヤ、6位ハイドフェルド、7位トゥルーリ、8位クルサード、9位ビルヌーブ、10位バリチェロというトップ10で終了した。
セッション終了時の気温は23度、路面温度41度だった。明日の午前10時から行なわれる予選2回目は、降水確率35%の予報が出ている。