FIA会長マックス・モズレーは、評判の良くない現行の2回方式の予選システムだが、すべてのチームの賛同を得ることは難しく、今シーズン中の変更は行われないだろうと語った。

　モズレーはスペインGP初日の記者会見の場で、期待に応えることができなかった前回の方式を上回る方式を後釜に据えるべきであると認めたものの、それを実行するためにはそれぞれのチームの譲歩が必要だと強調した。
「（現行の）予選方式は、私見ではあるが、間違いだったと思う」とモズレーは語った。「このやり方は、フォーミュラ・ワンの興行権を持つバーニー・エクレストンのアイデアだった。日曜日の朝にテレビ放映が行われるという彼にとって都合の良い方式だったのだ。結局彼の提案が通った形だが、今となっては誰しもこのやり方は間違っていることに気づいていると思う」
「これまでにも時折間違いが起こっており変更すべきだと思うが、方式を元に戻すのは今の時点では困難だ。というのもすべてのチームがそうすることに賛成することが必要だからだ。だが全チームの賛成を得ることがどれだけ難しいかは誰の目にも明らかだ」
　これまでにその10チームは、ミーティングの議題として予選方式の変更を提案したことはある。だが改定案はすべてのチームにとって必ずしも満足を得られるものではなく、現時点において全チームの賛成は得られてはいない。またミナルディ代表のポール・ストッダートは、その改定案がどのようなものであるにせよ、それが最終的なものであることが必要だと語っている。頻繁に予選方式が変更されるのでは困惑を招くばかりだからというのがその理由だ。

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