F1第5戦スペインGPは予選前の各45分のフリー走行3、4回目が快晴のなか行なわれ、トヨタのラルフ・シューマッハーがトップタイム。2番手にキミ・ライコネン、3番手にファン-パプロ・モントーヤがつけ、マクラーレンの2台も好調をアピールした。
天候は快晴、気温14度、路面温度16度、ほぼ無風という絶好のコンディションのなか、土曜日午前9時30分からのフリー走行3回目はスタートした。
BARホンダの不出場により、出走車は18台。昨日、大クラッシュしたマクラーレンのモントーヤも怪我は無くコクピットに治まっている。金曜日の走行を見送ったマーク・ウェーバーがまずコースインし数周の足慣らした。9時21分にミハエル・シューマッハーが、まず1分17秒590でトップタイムを叩き出した。しかし、バンプ乗り越えの際にリヤから白煙が上がり、そのままピットインし、ヘルメットを被ったままコクピットを降りた。
9時27分、トヨタのラルフが、1分17秒439でトップに浮上。その5分後には再びミハエルがコースインし、ターン5でスピンするも再走を果たすと1分15秒735のトップタイムをマーク。しかしグリップ感がなく、アンダーステア気味のようだ。
残り5分でクリスチャン・アルバースが、ターン10でコースオフ。グラベルにはまり、そのままコクピットを降りた。セッション終了直前にルノーのジャンカルロ・フィジケラがコースイン、1分15秒694でトップに躍り出た。さらに翌周には1分15秒605までタイムアップ。ミハエルも1分15秒631で2番手につけチェッカーが振られた。土曜フリー走行1回目は、1位フィジケラ、2位ミハエル、3位ラルフ、4位ルーベンス・バリチェロ、5位ビタントニオ・リウッツィという結果で終了した。
フリー走行4回目も天候は快晴、気温18度、路面温度28度。まず10時24分にライコネンが1分15秒435でトップタイムをマーク。その直後にはさらにライコネンがタイムを上げ1分15秒204にまで更新した。10時27分にはフィジケラがライコネンの0.1秒の落ちのタイムで2位につける。
10時38には地元のファンの声援をうけフェルナンド・アロンソがコースインし、ライコネンに0.1秒差となる1分15秒030でトップタイムを叩き出した。しかし、その3分後にはライコネンが1分14秒462で逆転すると、さらにその直後にはラルフ・シューマッハーが1分14秒280でトップに浮上し、11時にチェッカー。トップのラルフから8位のニック・ハイドフェルドまで0.973秒差という僅差での争いとなった。土曜午前は、1位ラルフ、2位ライコネン、3位モントーヤ、4位ウェーバー、5位アロンソ、6位フィジケラ、7位ヤルノ・トゥルーリ、8位ハイドフェルド、9位デイビッド・クルサード、10位バリチェロがトップ10。
公式予選1回目は日本時間20時からスタートが切られる。