ポール・ストッダートは、フェラーリがテスト規制を無視したことについて、各ライバルチームの行っている非難を繰り返した。その際に、個人的な恨み言も一緒に口にした。
フェラーリは、イタリアで1週間ずっと新車のテストを行っていた。2005年のテスト制限に同意していないので、いかなる従来の合意にも縛られないというのがフェラーリの主張だ。他チームは結束して、レース直前の週にはテストを行わないという旧来のルールをあくまでも遵守しようとしている。この立場に関しては、日曜朝、セパンでのチーム代表らの会議でさらに話し合われた。
ストッダートは次のように述べた。「メルボルンで、私はかつて言われていたことに反して、旧型車では走行できないかもしれないと言った。私たちはF1を2つのレベルで戦うことはできないからだ。理由はどうあれ、それは常に同じでなくてはならない」
「そして1週間後、フェラーリがプレスリリースを出した。遠いメルボルンで私たちを一番に批判しておいて、“私たちはいかなるテスト制限にも縛られない。どこでも好きなところでテストする。長く確立されてきた鈴鹿合意にも従わない。どこでも、どんな風にでも、いつでも、好きなようにテストをする”などと言うのだ」
「私にしてみれば、とてもフェアな競争とはいえない。フェラーリが得るアドバンテージは、ミナルディが3レース旧型車で走行して得られたかもしれないアドバンテージと比較して、途方もなく大きい。ミナルディは、旧型車で走っても誰も脅かすことはなさそうだった」
金曜日、ストッダートは“団結した”9チームの名でプレスリリースを出して、フェラーリのテストに関する立場を批判した。その後、ペーター・ザウバーがその声明からの離脱を表明し、ストッダートは後になって、ザウバーを声明に含めたのは“誤解”によるものだったと認めた。