フェラーリは25日、チームの本拠マラネロにて2005年型マシン、F2005を発表した。2005年のテクニカルレギュレーションを研究しつくした末に製作されたこのマシンで、フェラーリはドライバーズ&コンストラクターズタイトルの防衛に挑む。
発表会には、フェラーリ社長ルカ・ディ・モンテゼモロ、マネージングディレクターのジャン・トッド、レギュラードライバーのミハエル・シューマッハーとルーベンス・バリチェロ、そしてテストドライバーのルカ・バドエルとマルク・ジェネらが出席し、ニューマシンを披露した。
「いつものことながら、感動的な瞬間だ」とトッド。
「こうして、来る選手権で我が社の栄光を防衛するマシンを見ることができたわけだからね。フェラーリチームは絶好調であり、過去数年の成功をさらに繰り返していきたいと考えている。我々はこのポジションを守りたいと思っているし、勝ちたいという気持ちはさらに強まっている」
テクニカルディレクターのロス・ブラウンは、主に今季のニューレギュレーションの影響によりマシンに施された変更について説明した。
「もちろん、最大の変化は空力面だ。フロントウイングを引き上げ、リヤウイングは前方に移動、フロアとディフューザーにも変更を加えた」「その他に、安全面において様々な改良が加えてある」
ブラウンは、タイヤ交換の廃止によりレースは面白くなると考えている。
「今までのF1に変化をもたらしてくれるだろう。レースを通して1セットで走り通す能力が重要となり、最高のレースが見られることになると思う」
フェラーリがさらなるチャンピオンシップ連覇のために作り上げたニューマシンだが、この後、来週の開幕戦に向けてメルボルンに輸送されることはない。チームは、ミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリチェロとも、昨年型マシンの改良版F2004Mでシーズン序盤戦を戦うことを決めているのだ。実戦投入までの数戦の間、チームはニューマシンをさらに改良していく構えだ。