ロン・デニスは、マクラーレンが2005年F1世界選手権においてフェラーリと戦うための“秘密兵器”を持っていることを明らかにした。それはユーモアのセンスだ。
F1の「アイスマン」ことキミ・ライコネンと、快活なラテン系のファン−パブロ・モントーヤという正反対のようにも見えるコンビを起用したマクラーレンだが、デニスはこの2人の友好的な関係が今年のチームの成功に大いに役立つと信じている。
「ユーモアは、正しく使われれば不必要な緊張の緩和に役立てることができる」と、デニスはロイター通信社に対して述べた。「それは私たちにとって重要な武器のひとつになるだろう」
「彼ら(ライコネンとモントーヤ)の間にはいつもスマイルと心地よいユーモアがある。私たちとしては、そういう状態をさらに促進していきたいと思っている。一般の人々にまで見せる必要はないが、私はこのチームに優れたユーモアのセンスを取り入れていくつもりだ。私自身もいくつかネタを手配しているところだよ」
また、デニスはライコネンと昨年のチームメイト、デイビッド・クルサードの間には明らかにユーモアが欠如していたと述べた。
「デイビッドとキミは、まったく信じられないほど正反対の性格で、一方が面白いと思うことがもう一方には面白くもなんともないんだ。2人ともそれぞれ素晴らしいユーモアのセンスを持っているが、まったく違うものに対して笑う。デイビッドは穏当でいかにも英国人的だ。セクシャルな要素を含むジョークを言うときは、いつも必ず顔が赤くなるようなタイプでね。ところが、キミの方はもっとドタバタ喜劇みたいなものを好む。その方が誰にでもウケがよくて、分かりやすいからだ」
「彼ら2人(ライコネンとモントーヤ)は間違いなく同じものに対して笑えると思う」
果たして笑いが本当に不振脱却の特効薬になるのか、彼らの今季の戦いぶりを興味深く見守ろうではないか……。