ジョーダン・グランプリは、ユーロ3000シリーズのチャンピオンであるニッキー・パストレリが同チームで2005年の公式なテストドライバーを務めることを発表した。
ミッドランドF1は、有望な若手ドライバーがF1参戦を目指して才能を磨くのを手助けするために“ヤングドライバー・プログラム”を立ち上げたが、21歳のパストレリはこのプログラムへの参加が正式に決定した初のドライバーとなる。
オランダ出身のパストレリが、グランプリ週末の金曜日のプラクティスで3台目のマシンをドライブするかどうかは明らかにされていない。しかし、チームが予選とレースの前に3台目のマシンを走らせることを選ぶなら、パストレリが起用される可能性は高そうだ。
「私たちはニッキーのキャリアの進展を興味深く見守ってきた」と、ジョーダンのマネージングディレクター、コリン・コレスは語った。
「彼は速いし、自分が勝者であるところを見せつけた。だから、彼を迎えてチームのテストドライバーとしてF1を学ぶ機会を与えられることになって嬉しく思っている。彼と一緒に仕事をするのが楽しみだ」
パストレリは先週、バルセロナでジョーダンと共にテストを行った。約7秒落ちのタイムではあったが、ジョーダンチームでのポストを確保するのに十分な仕事をしたようだ。
「この機会を与えてもらえてすごく興奮しているし、僕に信頼と信任を寄せてくれたジョーダンに感謝したいと思う」と、パストレリは語った。
「先週のバルセロナテストでマシンに乗って何周かしたのは予期せぬことだったけれど、素晴らしい経験だった。これで公式なテストドライバーになったからには、チームのためにいい仕事をしたいと思う。次にF1で走るのが楽しみだよ」
だが“次にF1で走る”のがいつになるのかは、今のところ明らかにされていない。
一方、この発表は、同じオランダ出身のロバート・ドーンボスにとっては打撃となりそうだ。2004年にジョーダンでレースのテストドライバーを3度務めたドーンボスは今年、同チームでF1レギュラーに昇格することを目指していたからだ。