ラルフ・シューマッハーは、Ｆ１マシンのパフォーマンスを抑える目的で導入される規則変更を歓迎しているが、それはインディアナポリスでのアクシデントの影響があるようだ。
　ＦＩＡは、マシン性能の上昇を抑えるため、空力、タイヤ、エンジンに関し規則変更を行い、スピード削減を狙っている。この規則変更について、ラルフは賛成の立場を取っている。今年６月のインディアナポリスで、彼はパンクにより大クラッシュを喫し、ケガのため１４週間の欠場を強いられた。
　ラルフは、新しい規則が導入されていたとしても、彼のアクシデントが防げたとは思っていないが、ＦＩＡの取った措置は正しいものだと考えている。
「基本的には、ああいったアクシデントを防ぐことは不可能だ」とラルフ。「でも、あの事故によって、Ｆ１においてさらなる対策が必要であることがはっきりした。何か手を打たなければ、Ｆ１は危険すぎるスポーツになってしまう」
　ウイリアムズＦ１のテクニカル・ディレクター、サム・マイケルによれば、今回の変更は、来季マシンの開発にそれほど大きな影響は及ぼさないという。
「特に空力に関しては、深刻なほどの違いはない。いずれにしてもニューパーツを作るわけだからね」とマイケル。「似たデザインの完全なるニューカーを作るとしても、風洞やデータ解析にかかる時間は同じくらいだろう」

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