F1世界選手権第18戦ブラジルGPの公式練習が、ブラジル・サンパウロ郊外のインテルラゴス・サーキットで開始された。
公式練習1回目は、午前11時から1時間にわたって、気温24度、路面温度40度、湿度60%というコンディションの下で開始された。パナソニック・トヨタ・レーシングは、ヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタに加え、サード・ドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で臨んだ。公式練習1回目では、ライアン・ブリスコがトップのJ.モントーヤに0.067秒差の1分12秒614で2番手。前戦、日本GPに続き、新規加入後2戦目となるヤルノ・トゥルーリが、1分13秒512の7番手。母国レースに燃えるリカルド・ゾンタは1分14秒207で15番手のタイムを刻んだ。
その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、初夏の強烈な太陽が照り付ける中、気温24度、路面温度40度、湿度68%のコンディションで行われ、ライアン・ブリスコが1分12秒209の9番手、リカルド・ゾンタが1分12秒347の14番手、ヤルノ・トゥルーリが1分12秒545の16番手であった。
マイク・ガスコイン シャシー部門 テクニカルディレクター
「我々は、3台で150周も走り込み、公式練習初日を意義あるものに出来た。ただ、唯一の問題と言えば、コース上の混雑だが、これは、インテルラゴス・サーキットのような短距離サーキットでは、仕方の無いことだ。ライアン・ブリスコは、通常の金曜日と同様に着実にロングラン・プログラムをこなし、さらに、性能評価のための短い走行も行うなど、成果をあげた。我々は予選と決勝レースを見据えており、僅差のラップタイムは、好結果への可能性を秘めている。総じて今週末へと確信の持てる公式練習初日であった」
高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクター
「1年半振りのインテルラゴス・サーキットとなったが、3台で、しっかりとレースへ向けてのセットアップと、タイヤ選定のためのデータ収集が出来た。1秒の間に13台が入る僅差であり、順位的には中盤に位置したが、決勝レースへ向けてのロングラン走行では、とても安定している。明日の予選アタックへと、さらに向上の余地があるので、セットアップを煮詰める」