ジャガー・レーシングのマネージングディレクター、デイビッド・ピッチフォースは、チームを売却するというフォードの発表を受けて、シーズン残りの3レースに一層の努力を注ぐことになるだろうと述べた。
「この一週間はジャガー・レーシングにとって信じられないほど忙しい週だった。ミルトン・ケインズだけでなくノーザンプトンのコスワース・レーシングやケンブリッジのPiリサーチも含めたスタッフ全員が、このチャレンジングな4年間に提供してくれた多大な支援とモチベーションに対し、この機会を借りて感謝したい」
「私たちはかなり前からフォードの決定を待っていた。結果としては残念な形だが、少なくともこれで私たちがやるべきことは明らかになった。特にこの2、3日は、誰もがこれまで以上にハードに働き、超人的な努力が注がれた。この会社の売却価値を維持するために、私たちはそうした努力を続けていく」
閉鎖の危機を逃れるため、チームは現在全力で買い手を探しており、レッドブルやF3000のチャンピオンチーム、アーデン・インターナショナルなどが買収に興味を持っているとも言われる。
また、フォードのプレミア・パフォーマンス・ディビジョンの現CEO、トニー・パーネルが有志を募ってチームの買収を試みるかもしれないとのウワサもある。ピッチフォースによれば、チームの先行きに大きなクエスチョンマークが掲げられているにもかかわらず、2005年用マシンの開発作業は現在も続けられているという。
「こうしてチームがイギリスから遠く離れていても、来年の車に関する作業は継続されており、来週のヘレスでのテストで最初の過渡的なマシンを走らせる予定だ。この車にはR6用の駆動系とギヤボックスが搭載される」
「チームスタッフ全員の素晴らしい仕事のおかげで、私たちはF1で明らかに格上のライバルたちと戦ってきた。そして、今シーズンの残りのレースでも一層の努力を続けるつもりだ」