2週間前のベルギーGPでキミ・ライコネンが優勝を果たし、チームとして今シーズン初めての勝利を掴んだマクラーレン・メルセデスが、勢いに乗ってイタリアGPに臨む。
ライコネンは、今週末トラックに戻って、スパでの成績がまぐれではなかったことを証明したいと意気込んでいる。MP4−19Bの投入前は散々な結果ばかりだったライコネンは、今シーズンをハッピーな気分で締めくくりたいと考えている。
「スパであのような結果を残せたので、今週末のモンツァでのレースが本当に楽しみだ」とライコネン。「優勝に加えてファステストラップもマークしたことから分かるように、マシンの調子はとてもいい。モンツァでも優勝を期待している」
「モンツァでのレースでは、これまでとても熱いバトルが展開されてきた。今年のレースもそうなるといいね。トラックはずいぶん改修されたけれど、パラボリカのような高速コーナーやロングストレートがあるので、ドライブが本当に楽しい。もっとも、ストレートはシケインが加えられて前より短くなってはいるけれどね。それでも、シケイン自体、トラクションがよくないとダメだ。パラボリカはトラックの中で一番重要なセクションの1つ。あそこを限界ギリギリで攻めるのは本当に楽しい。ストレートからコーナーに入るときは、スピードを半分に抑える。しかし、できる限りスピードを維持しておかないと、メインストレートへの立ち上がりに時間がかかってしまうので要注意だ」
一方、いまのところ来季のシートがまだ確定していないデイビッド・クルサードは、F1残留をかけて実力を示しておきたいところだ。
「スパでチームとしての実力を見せつけた後、さらなる進化のために、先週モンツァでテストを行ったのはかなりプラスになった。テストでは素晴らしい結果を残すことができたので、今週末も再び表彰台を狙っていけるだろう」
「モンツァはシーズン中一番の高速トラックだ。平均時速は254.848km/hで、最高速度は350km/hに達する。モンツァは典型的なパワーサーキットだが、ドライブの正確さは欠かせない。かなりのローダウンフォースに設定するので、ちょっとしたミスでも致命的になる。特にコーナーの入り口やバンピーな路面を通過中のときはね。また、モンツァでは、主にシケインで縁石を使うので、マシンパフォーマンスをよりよくするために、いつもより柔らかめのセットアップを行う」