F1シーズンも中盤戦に入り、今週末のフランスGPで第10戦を迎える。このレースでマクラーレンは、改良型マシン、MP4−19Bを実戦投入する。
デイビッド・クルサードはMP4−19Bに大きな期待を抱いている。「フランスGPが楽しみだね。ここのレースは特に楽しいからというのもあるけど、MP4−19Bを初めて投入するというのが一番の理由だよ。北米2連戦の後、ヨーロッパに戻ってヘレスでMP4−19Bのテストプログラムを進めた。ここで僕は初めてこのマシンに乗ったんだが、有意義な2日間になったよ。チームのみんなにとってもポジティブな成果が得られたと思うし、今週末どうなるかが楽しみだ」
「モナコやニュルブルクリンク同様、マニ−クールはフルパワーサーキットというよりはテクニカルサーキットだ。これは僕のドライビングスタイルに合っているし、過去ここでいいバトルを何回もしているんだ。僕自身も楽しかったけど、ファンにも楽しんでもらえたとしたら嬉しいね。2000年のここでの優勝は、間違いなく僕のキャリアにおけるハイライトだよ。コースは路面がすごくスムーズだから、ライドハイトを低く設定でき、メカニカルグリップを減らせる」
キミ・ライコネンも、フランスGPで巻き返しを図りたいと考えている。「僕もチームも、アメリカGPの結果は、僕らのポテンシャルを十分に表すものではないと思っているが、あれもレースだから仕方ないね。次のフランスGPを頑張るよ。ここではデイビッドも僕もMP4−19Bをドライブするんだ。このマシンはヘレスでのテストではいい走りをしてくれたから、レースでも信頼性を発揮してくれればいいね。マニ−クールは低速のヘアピン、高速のシケイン、中速のコーナーが入り混じったコースだ。メインの高速セクションは、エストリルからアデレイドにかけてだね。エストリルを全速で抜けることが重要だ。いいラップタイムを出すためには、できる限りのスピードで高速セクションを走る必要があるからね。あのコーナーは最高だよ。限界までプッシュできるんだ」