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ディクソン、F1進出を断念

2004年5月27日

 スコット・ディクソンがF1進出の野心を一時棚上げにすることになった。現在所属するターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングとの新たな複数年契約にサインしたからだ。
 ディクソンは以前からF1進出の希望を公言しており、ウイリアムズBMWチームで2度にわたってテストにも参加した。ウイリアムズはガナッシと密接な関係にあり、かつてウイリアムズのテストドライバーだったファン・モントーヤを2年間にわたって“貸し出し”、ガナッシがCARTで大きな成功を収めたこともある。ディクソンは初めてのF1マシンにもすばやく順応したかに見えたが、ウイリアムズが2005年のドライバー候補として積極的に触手を動かすまでには至らなかった。
 また、ディクソンが現在IRLでトヨタ・エンジンを使用していることからトヨタでF1入りとのウワサも流れたが、トヨタはF1のドライバーとして彼と契約することに関心を持っていないとして、この説を明確に否定している。ディクソンが今回ガナッシとの契約延長に応じたのも、このようにF1でシートを獲得できる可能性がきわめて低くなってきたからだろう。
「来年からの何年かにわたり、またターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングでドライブできることになってとてもハッピーだ」とディクソン。「このチームはいつでも勝利への執念を証明してみせてくれたし、僕もその一員として彼らとうまくやってきた。僕と彼らが組めば、きっとこれまで以上の成果を挙げられる。選手権も防衛したいし、インディ500でも勝ちたいからね。こうして契約を済ませたことで、今年と来年、そしてそれ以降も、そうした目標の達成に専念できるわけだよ」




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