F1カレンダーの珠玉といわれるモナコ・グランプリで、ヤルノ・トゥルーリ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)が混戦を制してF1初勝利を挙げた。ミシュランもモナコ3連覇を達成した。初めてのポールポジションからスタートしたトゥルーリは、おなじミシュラン陣営であるフェルナンド・アロンソ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)とジェンソン・バトン(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)を従え、レースをリードした。ランキング首位のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は、すこしずつ順位を上げて上位に迫ったが、レース3分の2が経過した時点でクラッシュした。シューマッハが完走を逃したのは2003年4月以来のことだ。
ピエール・デュパスキエ(ミシュラン・モータースポーツディレクター)
「まずなにより、ヤルノ・トゥルーリがようやく果たしたグランプリ初優勝を祝福したいと思います。ヤルノもルノー・チームも、今週末は素晴らしい仕事をしました。ポールポジションからスタートし、レースのプレッシャーに耐えつづけて勝利にたどり着きました。B・A・Rも再びいいパフォーマンスを見せました。ミシュランはこれでモナコ3連覇を果たしたわけですが、それは3チーム、3人のドライバーによるものです。これは私たちがすべてのパートナーチームに競争力あるタイヤを供給している証拠です」
パスカル・バスロン(ミシュラン・F1プログラムマネージャー)
「モナコでの1-2フィニッシュには、もちろんとても満足しています。このレースで使用した3種類のドライタイヤはどれもうまく働きましたし、将来の開発において興味深い方向性がみつかりました。どのコンパウンドにも過剰な摩耗や劣化は見られませんでしたので、2005年のこのレースではもっと攻めた手法を採れるはずです」