ヨーロッパ・ラウンドの幕開けとなるサンマリノGP予選で、現ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は好調さを維持し、決勝でフロントローからスタートすることが決まった。現在ドライバーズ・ランキング首位に立つシューマッハは、今年初めてF1GP観戦に訪れた渡辺恵夫ブリヂストン社長が見守る中、最終セクターで走行ラインが膨らみ、不運にも4度目のポールポジションを逸した。それでもシューマッハは2番手のタイムを記録した。チームメイトのルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)は4番手グリッドにつけた。ブリヂストン装着ドライバーのジャンカルロ・フィジケラ(ザウバー)は1回目の予選走行で速さを見せていたが、残念ながら最終予選セッションで走ることができなかった。
菅沼寿夫/ブリヂストン・モータスポーツ テクニカル・マネージャー:
「ポールポジションを連続して獲得できず残念だったが、ミハエル(シューマッハ)にとってフロントローからスタートすることは重要だ。予選結果の分析によれば、我々は競争力があり、決勝でも強さを発揮できるだろう。我々は今週末ここでより良い安定性の高いタイヤを用意できると考えている。2列目からスタートするルーベンス(バリチェロ)はこれを最大限効果的に利用できるだろう。特に決勝でオーバーテイクが必要になるジャンカルロ(フィジケラ)など、その他のブリヂストン装着ドライバーも、ブリヂストンの強力なレースタイヤのメリットを受けることだろう。彼は1回目の予選はとても良かったが、残念ながらメカニカル・トラブルのため2回目の予選で走ることができなかった。総合的に、エキサイティングなヨーロッパ・シーズン開幕戦となった。」
ロス・ブラウン/スクーデリア・フェラーリ・マールボロ テクニカル・ディレクター:
「ポールを獲得できなかったことは少し残念だ。ミハエルの最終セクターはうまくまとまらなかったが、我々はエキサイティングなレースに向けた準備ができていると思う。自分たちのレース・セットアップに満足しているし、正しいブリヂストンタイヤを手にしている。面白いレースになるはずだ。」