F1サンマリノGPは土曜予選が行われ、BARホンダのジェンソン・バトンが自身初となるポールポジションを獲得。2番手にはフェラーリのミハエル・シューマッハーがつけた。
予選1回目のコンディションは、路面温度27度、気温26度、湿度36%。トップランナーのミハエル・シューマッハーはまずは1分20秒440。続くバリチェロはその0.5秒弱の遅れ。
3番手に登場したバトンは、セクター3で最速区間タイムを記録たが0.2秒弱遅れの2位となった。
続くヤルノ・トゥルーリはタイムがのびず1.2秒後れ。5番手の佐藤琢磨はセクター2はバトンより速かったが、バリチェロの後ろのポジションに。6番手フェルナンド・アロンソはセクター3が遅く、この時点の最下位タイム。 7番手に登場したウイリアムズのラルフ・シューマッハーはセクター1、2、3すべて最速で、ミハエルより0.012秒速くトップに浮上。
その後、ラルフのタイムはなかなか破られなかったが、13番手のファン−パブロ・モントーヤはセクター1、2、3とも最速で、今週末初めて1分20秒を切った男となり、1分19秒805でトップに立った。
18番手のデイビッド・クルサードがその後、ウイリアムズの2台、ミハエル・シューマッハーに次ぐ4位にジャンプするが、モントーヤのタイムを破るドライバーは現れず。モントーヤが暫定ポールを獲得した。
約20分のインターバルをおいて行われた予選2回目は、路面温度29度、気温27度、湿度35%というコンディション。
予選2回目トップランナーの常連となったゾイト・バウムガルトナーは、バリアンテ・アルタでスピン! 再走するも1分46秒台となった。続くチームメイト、ジャンマリア・ブルーニはシケインでフラつき、スピン寸前になりながらも1分26秒台に入れる。ジョルジョ・パンターノは1分23秒台。1回目より速いタイムをマークし、その後にアタックを行ったニック・ハイドフェルドを上回った。今シーズン初めてのことだ。
5番手クリスチャン・クリエンは1分22秒を切り、1回目より速いタイム。しかしそのタイムはすぐに6番手フェリペ・マッサに塗り替えられる。さらにその後のフェルナンド・アロンソは1分21秒を辛うじて切ってトップに立つが、決して速くはない。
8番手に登場したトヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタは、セクター3がアロンソより速かったが及ばず。アロンソのチームメイト、ヤルノ・トゥルーリも及ばなかった。さらに、10番手マーク・ウエーバーはセクター2でアロンソを上回るが、僅差で及ばず。しかしアロンソとトゥルーリの間に割って入った。
トヨタのオリビエ・パニスは11番手に登場するが、アウトラップでスローダウンして一瞬ヒヤッとさせた。しかしアタックは通常通り行い、アロンソの0.6秒落ちで6位につける。しかし、その次のキミ・ライコネンはなんとアタックせずにピットへ。おそらくエンジン交換を意図しているためだろう。ライコネンのピットインで慌てて出てきた13番手佐藤琢磨は、セクター1で最速。しかしリバッツァの出口ではみ出しアロンソにわずかに届かず! この時点での2番手となった。
14番手、ルーベンス・バリチェロはセクター1、2が最速でアロンソを0.4秒下し、1分20秒451で一気にトップに立った。
予選1回目に好走をみせ、15番手から2回目に挑むはずのジャンカルロ・フィジケラはピットからも出られずノータイムとなってしまった。
16番手に登場したジェンソン・バトンは、セクター1、2、3最速でバリチェロを0.6秒下し堂々のトップ! 17番手デイビッド・クルサードは8位止まり。
18番手、ミハエル・シューマッハーはセクター1、2最速ながら、バリアンテアルタ出口ではみ出してしまい、2位。今季初めてポールポジションを失った。その後のラルフは4位、しんがりのモントーヤは全区間ミハエル・シューマッハー、バトンに及ばず3位止まり。これでバトン、そしてBARホンダ初のポールポジションが決まった! ホンダエンジンにとっては、無限ホンダを含めると99年のヨーロッパGP(ハインツ−ハラルド・フレンツェン)、純ホンダエンジンでは92年のカナダGP(アイルトン・セナ)以来となるポールポジションだ。