F1サンマリノGPは土曜午前のフリー走行が行われ、フェラーリのミハエル・シューマッハーが2回のセッションでいずれもトップタイムをマーク。BARホンダのジェンソン・バトンが、同じく2回とも2位につけた。
土曜日1回目のフリー走行は、現地時間で午前9時スタート。天候は晴れ、気温19度、路面温度18度、湿度は55%。
セッション開始8分、ミハエル・シューマッハーが真っ先にアタックに入り、まずは1分21秒台を連続して記録。その直後の9時10分、ジャガーのクリスチャン・クリエンがバリアンテ・アルタで縁石乗り越えに失敗し、コースオフしてバリアにクラッシュ。ウイングが脱落し、クリエンはマシンを降りる。
開始22分、今度はフェラーリのルーベンス・バリチェロがミハエル・シューマッハーに次ぐ2位に入ってくる。フェラーリ・エンジンは1万8140回転をマーク。
昨日午後のフリー走行でワンツーとなったBARホンダ勢は、まずは開始23分に佐藤琢磨が5位に。開始29分にはバトンがミハエル・シューマッハーの0.3秒後れで2位に。ホンダエンジンは1万8165回転だ。
ここまでは、直線とシケインが多いセクター1と2はミハエル・シューマッハー、アップ&ダウンが続くセクター2はルノーのフェルナンド・アロンソが最速だ。アロンソは総合では6位につけている。
30分のインターバルをおいて行われる土曜日午前中2回目のフリー走行は依然晴れ、気温23度、路面温度20度、湿度47%というコンディション。セッション開始から数分は誰もコースインしなかったが、10時22分、ラルフが1分22秒159でまずは暫定トップにたつ。開始26分には佐藤琢磨が3位に、27分にはバリチェロが初めて1分21秒を切り、1分20秒996でトップにたつ。
1回目のセッションであまり周回数をこなさなかったキミ・ライコネンは、この時点で0.645秒遅れの2位だ。
バリチェロのタイムは、開始34分にアロンソが0.152秒短縮する1分20秒844をだして、塗り替えられる。
セッション開始35分、ジョーダンのジョルジョ・パンターノがスローダウン、ターン8でコースを外れストップ。2分後にはデイビッド・クルサードがバリアンテ・アルタの縁石乗り越えに失敗、スピン。こちらは1回目のクリエンのようにはならず、コースに復帰している。
その後、ミハエル・シューマッハーが1分20秒125でトップに浮上。アロンソより0.719秒速い。
セッションも残り10分となったところで、アタック中のラルフ・シューマッハーがバリアンテ・アルタ立ち上がりでコースオフ。その前周、コース上で鳥に遭遇してラジエターに吸い込んでしまったようだ。
ここまで10番手前後につけていたバトンは、残り5分でシューマッハーに100分の2秒差に迫る2位タイムを叩き出した。その直後には佐藤琢磨が7位に浮上している。
セッション最後、フェラーリの2台が出て行くもフルアタックはしなかった。どうやらバトンはポールポジション狙いで行くようだ。午後のバトンとシューマッハーの燃料作戦が見ものである。