F1サンマリノGPは金曜午後のフリー走行2回目が行われ、好調、BARホンダのジェンソン・バトンがトップタイムをマーク。チームメイトの佐藤琢磨が2番手につけ、BARホンダが1位、2位を独占、明日の予選に向けて好位置につけた。
イモラ・サーキットの上空は依然快晴、気温22度、路面温度25度、風速2.8m/秒、湿度31%、1008.8HPというコンディション。まずは開始3分、ジャンカルロ・フィジケラが1分24秒122でトップに立つ。さらにその1分後、BARホンダのテストドライバー、アンソニー・デイビッドソンが1分22秒449でトップに浮上する。
BARホンダはさらに開始8分、バトンが0.57秒遅れで2位に。3位デイビッド・クルサード、4位にキミ・ライコネンとマクラーレン勢が続く。午前中マクラーレン・メルセデスの二人は併せて12周しかしていない。明らかにエンジン温存策のようだ。
午前中トップのミハエル・シューマッハーは、開始12分で1分22秒132というタイムを出しトップに浮上。さらにルーベンス・バリチェロが0.3秒弱の遅れで2位に入ってくる。
しかし開始15分でルノーのフェルナンド・アロンソが0.36秒遅れの2位に。セクター2は最速だ。
その後ファン-パブロ・モントーヤがミハエル・シューマッハーを上回るタイムを出すが、シューマッハーはモントーヤより0.5秒速い1分21秒164でトップに返り咲く。
そんなミハエル・シューマッハーのタイムを破ったのは佐藤琢磨。開始27分にシューマッハーを1000分の5秒下す1分21秒159でトップに浮上。セクター3が最速だ。さらにBARホンダのチームメイト、バトンが琢磨のタイムを0.19秒上回りトップに。バトンはセクター1が最速。この時点でBARホンダの二人がフェラーリをリードする形となった。デイビッドソンのホンダエンジンは1万8410回転を記録している。
トップタイムに沸くBAR勢だが、2時40分に午前中のピットレーン・スピード違反が発表された。BARホンダの佐藤琢磨が4回、デイビッドソンとバトンが1回ずつ。BARホンダ・トータルで6500ドルの罰金を支払う羽目になった。他にはジャガーのヴィルドハイムが1回。
セッションも残り13分となったころ、トヨタのリカルド・ゾンタにトラブル発生。コーナー脇にストップ、ゾンタはマシンを降りた。
BARホンダにトップを譲ったフェラーリ勢だが、残り5分になってミハエル・シューマッハーは1分21秒台でロングランを敢行。バリチェロもこれに続いてる。マクラーレンのキミ・ライコネンがシューマッハーに続く4位。
3時00分、チェッカー! バトンがトップタイム、琢磨が2位でBARホンダのワンツー! フリー走行ながらホンダエンジン搭載車のワン・ツーはマクラーレン・ホンダ以来13年ぶりとなった。