マイルドセブン・ルノーF1チームは、今週末のサンマリノGPが、フェラーリとの差を縮め始められる一戦になるかもしれないと予想している。
ルノーはサンマリノでさまざまな改善を導入することにしており、これが大きなパフォーマンスの前進につながるものと考えている。イモラでのレースを前に、ルノーのテクニカルディレクターであるボブ・ベルは、チームが行った改善が、1ラップあたりコンマ4秒前後の効果をもたらすかもしれないと話す。
「R24が大幅なパフォーマンス向上を果たしたことを、イモラでのパッケージが示してくれることを期待している」とベル。「確かにBスペックエンジンが改善のメインにはなるが、今年初めて大きな空力変更も行い、特にリヤウイング、バージボード、ディフューザーが新しくなる」
「ドライバーたちは、テストでもこうした改善がかなりの進歩につながったと感じたようだ。チームとしてはこれらの複合的な効果として、このサーキットでは1周あたり0.4秒くらいの向上を期待している」
「フェラーリとのギャップを縮め始めるきっかけになってくれればと思う。もちろん手をこまねいている者は誰もおらず、ライバル勢もどれだけ進歩してくるか予想がつかない。しかし、新パッケージはこの週末を通して安定したパフォーマンスの向上をもたらしてくれると思う」
これらの改善点は、バーレーン前のバルセロナとポール・リカールでテスト済みだ。ヤルノ・トゥルーリは間違いなく前進できると確信し、これはイタリア人の彼にとって2戦あるホームGPの最初の1戦に明るい材料となっている。
「新スペックのエンジンはあらゆる点で大きく改善を果たせた。パワーが上がり、トルクも良くなり、全体的によりドライブしやすくなった」と、トゥルーリ。「シャシーもいくつか改善し、空力性能の細かな変更点はドライバーには感じづらいが、風洞テストの結果はストップウォッチの計時に表れている。確実に一歩前進できた」
では、こうした努力が日曜の結果にどう結びつくのか? フェルナンド・アロンソは次のように予測している。
「かなり楽観的な気持ちでイモラに向かえると思う。これまで僕らはポテンシャルをフルに発揮できていなかった。言い換えれば、それでもチームが選手権2位にいるということはとても前向きな状況だ」
「僕は昨年のイモラではいいレースができたし、チームの当地での2月のテストは勇気づけられる内容だった。バーレーンのレースでは僕は2番目に速いタイムを出したから、このパッケージがレースになるとどれだけ強いかを示しているといえるだろう。この週末はうまくいけば表彰台争いも期待できると思う」