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F1技術解説:第4戦(2)新パーツ導入&軽量化でも改善が見られなかったメルセデス
2022年5月4日
2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「なぜレッドブルRB18は格段に速かったのか」に続く第2回では、低迷から抜け出せずにいるメルセデスが入れたアップデートを紹介する。
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ポーパシングを抑えようと地上高を上げたイモラでのメルセデスW13は、想定したダウンフォースを生み出すことができず、タイヤを暖めるために2周する必要があった。さらに予選ではカルロス・サインツのクラッシュによる赤旗と雨も加わり、ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルは金曜日の予選はQ2に進むのが精一杯だった。
メルセデスはいくつかのアップデートパーツを投入したが、W13の性能はほとんど改善されなかった。
フロントでは、モノコックとミラーをつなぐ衝撃吸収構造(上写真の青と緑の矢印)とミラーフェアリング(赤と黄の矢印)の形状が控えめな形で変更されている。その狙いはといえば、気流がボディワークから剥離する症状を取り除き、車体後方への気流を改善するためだった。
![メルセデスF1 W13 フロアエッジの比較](https://cdn-image.as-web.jp/2022/05/04150400/asimg_2-2-f1-2022-technique-imola-mercedes-floor-copy_6d6272175050de6-660x1115.jpg)
リヤでは、リヤタイヤ前のフロアエッジ部分のRを小さくし(上写真の黄色矢印参照)、剥離箇所をなくし、ディフューザーへの空気の流れを最適化した。さらにコクピット側面の湾曲したタブを増やし(下写真の赤矢印参照)、サイドポンツーン入り口への気流の質を向上させ、冷却効果を高めている。
![メルセデスF1 W13 コクピット側面の比較](https://cdn-image.as-web.jp/2022/05/04150634/asimg_2-3-f1-2022-technique-imola-mercedes-deflecteurs-copy_3d627217ea06a65-660x894.jpg)
しかしいずれのアップデートも、天候の悪化とスプリントフォーマットによる走行時間の減少のため、正しく評価することはできなかった。
2022年型F1マシンのアキレス腱ともいえる過剰な重量に対し、メルセデスはライバルと同様、ウイングとフロアを中心に数キロの軽量化を実現した。
しかしこの改良が、奇跡を起こすことはなかった。たとえ軽量化したところで、W13の根本的な問題であるポーパシング現象は解決されないと、トト・ウォルフ代表は言明している。
メルセデスのあるエンジニアによれば、「我々はこの現象がどのように発生し、どんな影響を及ぼすか分かっているが、それを克服するための魔法の公式はまだ見つかっていない」とのことだ。
W13は比較的低い速度からポーパシングが始まるため、車高を上げて対処せざるをえない。するとダウンフォースが減少し、ドラッグが増加する。
「もっと低い車高で走らせることができれば、空力的なポテンシャルが発揮されるはずだ」とウォルフ代表は言う。
「しかし今はリヤが不安定すぎて、それができない。このままだと、別の解決策を模索する必要が出てくるかもしれない」
予想以上に深刻な症状であることが判明し、ウォルフ代表は危機感を募らせている。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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