F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:本当に「マクラーレンは勝つ準備ができている」のか?

2017年3月7日

 1回目のバルセロナ合同テスト初日、マクラーレンのモーターホームで開かれた会見で、レーシングディレクターのエリック・ブーリエにこんな質問が飛んだ。


「あなたは(新車発表会で)『マクラーレンは勝つ準備ができている。だが、ホンダはそうではないかもしれない』と語ったそうですが、本当ですか?」


 ブーリエはすぐさま否定した。 
「私はマクラーレン側の人間なので、マクラーレンのことに関しては言うことができるが、ホンダに関しては私が語るのは適当ではないので語れないということだ」


 すると質問者が再び「では、マクラーレンは今年勝つ準備ができているんですね?」と尋ねると、ブーリエは「ああ、そうだ。われわれはいつでも勝つ準備はできている」と回答した。


 F1は車体とエンジン(パワーユニット)を切り離して考えることはできない。勝つためにどのパワーユニットを使用するのかもF1において重要な戦術である。「車体はいいが、エンジンがダメだ」とか「エンジンはいいが、車体がダメだ」というのは、いつの時代も負け犬の言い訳に過ぎない。


 確かにいまのホンダはパワーという面において、メルセデスを上回ってはいない。それはホンダだけが認識しておくことだけでなく、マクラーレンも認識しておきべきことで、「パワーユニットのことはホンダに聞いてくれ」ではなく、現時点でメルセデスを上回っていないホンダPUを使用する道を選んだのだから、ブーリエには「われわれ(マクラーレンとホンダ)はまだ勝つ準備が、いまはまだできていない」と言ってもらいたかった。


 ただし、マクラーレン・ホンダが「勝つ準備ができていない」理由は、何もホンダにだけあるのではない。ブーリエが言う「マクラーレンはいつでも勝つ準備はできている」という言葉を会見場にいた何人が信じて聞いていただろうか。というのも、昨年の日本GPではS字でダウンフォースが抜け、アクセルが踏めないという悪癖が、MCL32になっても治っていないからである。


 多くのドライバーがダウンフォースの増加とタイヤのワイド化によってカタロニア・サーキットの3コーナーは全開で走り抜けていく中、MCL32を駆るアロンソとバンドーンはコーナーの進入でふらつき、アクセルを戻していた。

マクラーレンのマシンのサイドポンツーンに長方形の穴が
マクラーレンのマシンのサイドポンツーンに長方形の穴が
 また、1回目のテストでは、こんなこともあった。初日からマクラーレンのマシンのサイドポンツーンに長方形の穴が空いていたのである。あとで確認すると、「気温が予想していたよりも高くなって、ルーバーをはめ込むための穴を急きょ開けた」のだという。つまり、マクラーレンは1回目のテストでルーバーを持ってきていなかったのである。レッドブルやフェラーリはしっかりとルーバーを使用していた。


 いまのマクラーレンは、本当に勝つ準備ができているのか、という思いだけが募った1回目の合同テストだった。



(Masahiro Owari)




レース

6/28(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
6/29(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/30(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号