ドライバーウォッチング：アロンソ「この週末ずっとトラクション不足に悩んでいた」

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　アブダビGP予選で、フェルナンド・アロンソが11番手に終わった。Q3まで進めなかったのは、去年6月バレンシアでのヨーロッパGP以来、実に29戦ぶりのこととなる。

「ニュータイヤの1回目のアタックでミスってしまった。この週末ずっとトラクション不足に悩んでたことが、一番の理由さ。でも明日はニュータイヤでスタートできるし、僕らはいつもレースペースの方がいいからね。予選とは違う展開になると思うよ。もしかしたら、フェリペ（マッサ）と二人揃って、表彰台に上がれるかもしれない」

　淡々と予選を振り返り、明日の展開を予想するアロンソ。あまりに淡々とし過ぎて、ほとんど闘志が感じられないほどだ。タイトル争いに片が付いてしまったという事実に、こちらが縛られているからかもしれないが。

　マッサといえば、9月のイタリアGPから今回のアブダビまでの6戦での予選結果を見ると、何とマッサが5勝1敗と圧勝なのである。そう指摘されても、アロンソの淡々ぶりは変わらない。

「確かにそうだね。でもその6戦の獲得ポイントは僕の方がはるかに多いはずだ。何度も言うけど、大事なのはレースで何ポイント取るかなんだから」

　前回Q3に進めなかった時は、11番グリッドから優勝を果たしている。

「明日、同じことができたらビックリだけど、でも何が起きてもおかしくないのがレースだからね。1％でも可能性があれば、僕はそれを信じて突き進むよ」

　最後にようやく、いつもの「戦うアロンソ」の面影が戻ってきたのだった。

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