ロズベルグ、5戦ぶりの勝利。最後列からハミルトン3位、アロンソ7位
2016年8月29日
2016年F1第13戦ベルギーGP決勝レースが、8月28日に行われた。夏休み明け最初のレースで優勝を飾ったのはメルセデスのニコ・ロズベルグ。レッドブルのダニエル・リカルドが2位に入り、21番グリッドから追い上げたルイス・ハミルトンが3位フィニッシュを果たした。ロズベルグは、これがベルギーGPでの初勝利。オーストリアGPから続いていたハミルトンの連勝を4で止め、後半戦に向けて幸先の良いスタートを切った。
スターティンググリッドは、4名がペナルティの対象となり、予選結果から変更があった。パワーユニット交換によりハミルトンが55グリッド、Q1でタイムを記録できずにストップしてしまったアロンソが60グリッド、ザウバーのマーカス・エリクソンが10グリッド降格となり、ハースのエステバン・グティエレスはフリー走行3回目でマノーのパスカル・ウェーレインの進路を妨害したことにより5グリッド降格。結局エリクソンはトラブルのため、ピットレーンからのスタートとなる。またマノーは、今回のレースからリオ・ハリアントに代わり、エステバン・オコンをレギュラードライバーに起用している。
天候は晴れ、気温26度、路面37度のコンディション。スタートで、ポールポジションのロズベルグにミスはなく、トップのまま1コーナーへ。その後方では、イン側にいたレッドブルのマックス・フェルスタッペンと横並びで1コーナーに進入したフェラーリのキミ・ライコネンと、アウトから並んだセバスチャン・ベッテルが接触。ベッテルはスピンを喫し、ライコネンもマシンにダメージを負ってしまう。また、スタートの混乱によりトロロッソのカルロス・サインツJr.のタイヤがバースト。さらにターン6でパスカル・ウェーレインがジェンソン・バトンに追突、両者リタイアとなった。
結局フェラーリ2台は、ベッテル、ライコネンともにピットイン。ベッテルは16番手で、ライコネンは周回遅れの19番手まで後退する。ライコネンと接触したフェルスタッペンもピットに入り、17番手と沈んでしまう。一方、オープニングラップを終えた時点でアロンソが12番手へ、ハミルトンが15番手へとジャンプアップに成功している。
上位勢はロズベルグ、ニコ・ヒュルケンベルグ、リカルド、フェリペ・マッサ、バルテリ・ボッタスの順で、ロズベルグが後続を引き離していく。後方では、アロンソとハミルトンが順位を上げていくが、エリクソンは3周目にピットインしたままガレージから出ることができずにリタイアとなる。
そして6周目、オー・ルージュで大クラッシュが発生する。ルノーのケビン・マグヌッセンが姿勢を乱し、そのまま右アウト側のタイヤバリアに激しく衝突。マシンは大破したが、マグヌッセンはマシンから降ろされて自力で歩く姿を確認できた。この事故でセーフティカーが導入され、各車ピットインを行い、順位が大きく変わる。アロンソとハミルトンは4番手、5番手へ。そして10周目に入ったところで、タイヤバリア修復のためレースは赤旗中断となる。
この時点の順位は1位ロズベルグ、2位リカルド、3位ヒュルケンベルグ、4位アロンソ、5位ハミルトン、6位マッサ、7位セルジオ・ペレス、8位ダニール・クビアト、9位ジョリオン・パーマー、10位ロマン・グロージャン。ここでロズベルグはソフトからミディアムタイヤへと変更。その他の上位勢はソフトを選び、ハミルトンはミディアムからソフトへと変更した。
レースが再開すると、早くもロズベルグがリードを広げる。後方では、ライコネンとフェルスタッペンが軽く接触しながらの14番手争いを展開。ハミルトンは難なくアロンソをかわして4番手に上がると、18周目にヒュルケンベルグを攻略して3番手に浮上。21周目のピットインで若干のタイムロスがあったが、再びソフトタイヤを履き、追い上げを図る。
23周目にヒュルケンベルグ、アロンソが同時にピットイン。ピットレーン出口で、イン側を走行していたアロンソの左フロントタイヤと、アウト側にいたヒュルケンベルグの右リヤタイヤが軽く接触する。しかし両者のマシンに大きな影響はなく、ヒュルケンベルグ4番手、アロンソ5番手でコースに復帰。その間にハミルトンが再び3番手に上がった。
トップのロズベルグは26周目に最後のピットイン。前の周にピットストップを行っていたリカルドに首位を明け渡すことなくコースへと戻り、ベルギーGP初優勝へ向けて快調に飛ばしていく。
3番手ハミルトンと2番手リカルドの差が徐々に縮まっていくものの、ハミルトンは最後のピットストップを残しており、リカルドを抜けないまま、32周目にピットイン。タイヤをミディアムに変更してラストスティントへ。ピットアウト後、前を行くヒュルケンベルグをかわして3番手に上がり、リカルドを追いかける。
後方では、ヒュルケンベルグ、ペレスのフォース・インディア勢が4番手、5番手を走行。ベッテルが6番手まで順位を上げている。7番手アロンソは、ボッタスとマッサのウイリアムズ勢、そしてライコネンの猛追を受けたが、1秒間隔は変わらず、粘り強い走りで入賞圏内を走行する。
そして、ロズベルグが初のベルギーGP優勝をポール・トゥ・ウインで達成。今季6勝目を挙げ、ドライバーズランキングでは首位ハミルトンとの差を9ポイントに縮めた。2位リカルドは3戦連続となる表彰台。ヒュルケンベルグとペレスが4位、5位に入ったことで、コンストラクターズランキングではフォース・インディアがウイリアムズを抜いて4位に。最後尾からの見事な追い上げとなったアロンソは7位で、2戦ぶりとなる入賞。8位ボッタス、9位ライコネン、10位にはマッサが入った。
(AUTOSPORTweb)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 393 |
2位 | ランド・ノリス | 331 |
3位 | シャルル・ルクレール | 307 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 262 |
5位 | カルロス・サインツ | 244 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 192 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 190 |
8位 | セルジオ・ペレス | 151 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 593 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 557 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 544 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 382 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 44 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |