元F1ドライバーのデイビッド・クルサードが、今年からBBCに変わってイギリスでF1の無料放送を行うチャンネル4の出演メンバーに加わることが分かった。
クルサードはBBCでも、過去6年に渡って解説者を務めてきた。今年からはチャンネル4が3年間の放映権契約を獲得したが、彼は引き続きイギリスのF1中継を担うことになった。
チャンネル4のイベント&スポーツを統括するエド・ハーバードは「デイビッド・クルサードがチャンネル4の中心メンバーに加わってくれて、とても嬉しい。全てのメンバーは近々発表できるので、楽しみにしていてください」とコメントした。
チャンネル4のF1中継は、同社のF1放映の制作契約を持つプロダクション会社のウィスパーフィルムが担当、BBCスタッフの中にもチームの一員がいるという。
ウィスパーフィルムは2010年にクルサードと前BBCのF1司会者だったジェイク・ハンフリー、元BBCスポーツプロデューサーのスニル・ペタルが設立。チャンネル4も2015年に少数派の成長株として、彼らを取り入れた。
「F1界は、ウィスパーがこの5年の間にわたって届けたものに、信じられないほど感動した。チャンネル4への決定はその証だと思う」とクルサード。
「ウィスパーフィルムの創造力と実証済のレベルで、F1の刺激的な新時代をお届けできることを楽しみにしているよ」
現在はウィスパーフィルムでエグゼクティブプロデューサーを務めるペタルは「ウィスパーフィルムは20年以上に渡ってF1やスポーツを通して独特な視点で制作してきた経験を持つプロダクションチーム。他にライバルがいないほどだ」とコメント。
「チャンネル4はスポーツ報道に新しいアプローチを求めていて、我々はこれを届けるための理想的な立場にいる」
また、以前F1放映権を獲得していたITVの放送に携わっていたノース・ワン・テレビジョンがチャンネル4と組んで付随的なF1番組の制作を担当するという。
チャンネル4は全21戦のうち10戦をCMなしでライブ中継し、残りのレースは短くまとめたハイライトバージョンとして放映する予定だ。