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【レースの焦点】予選から計算ずくの第1スティント

2015年11月17日

 今宮雅子氏によるブラジルGPの焦点。2016年シーズンへ向けて、加速するロズベルグ。予選での敗北が続き、打つ手がなかったハミルトン。抜きにくいインテルラゴスで、闘争本能と学習能力を見せたフェルスタッペン。71周に潜むドラマを描き出す。

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 表彰台の表情からは、2週間前のメキシコGPより軽やかな喜びが伝わってきた。やっと到達した……という達成感よりも「勝つべくして勝った」涼しげな笑みは、いままでのニコ・ロズベルグと少し違うドライバーを感じさせた。

 2戦連続、ポールポジションから一度もトップの座を譲ることなく飾った勝利。金曜からドライコンディションに恵まれ、レースに向けて十分な準備を重ねたことも、ロズベルグにクリアな視界をもたらしたに違いない。昨年も勝利を飾ったインテルラゴスで、抑えるべきポイントを完璧に把握していた。コース上の動きにも言葉の端々にも、ニコの落ち着きと“確信”が表れた週末だった。

 たとえば予選Q2のアタックを、Q1より0.5秒近く遅いタイムで終えたとき──「これで十分かな」と、ロズベルグはエンジニアに訊ねた。同じタイヤで、もう一度アタックすることを提案されると「本気で?」と問い正した。チームはすぐに判断を訂正し、ピットに戻る指示に切り替えた。ロズベルグが目指していたのはQ2でトップに立つことではなく、レースの第1スティントで使うことになるソフトタイヤに負担をかけず、余裕をもってQ3に進めるタイムだったのだ。その証拠に、このQ2のアタックでは今年から高くなった縁石を踏まないばかりか白線からも10cmほど離れた“穏やかな”ラインを走行していた。予選を戦いながら、スタート直後の第1スティントに備えていたのだ。

 メキシコほどでなくとも標高800メートルのインテルラゴスは気圧が低く、前のマシンに近づいて走行することが難しい。無理に接近すると、タイヤはすぐに性能のピークを過ぎてしまう。だから予選でポールポジションを獲得し、クリーンな空気を受けて走ることが他のサーキット以上に大切。Q3のロズベルグは、Q2から豹変したようにミスを恐れずアタックした。最後は100%完璧なラップでなかったけれど、ハミルトンを抑えてポールポジションを獲得することに成功した。

 ロズベルグのもうひとつの勝因は、順当なスタートでポールポジションの優先権を守り、1コーナーに向かってイン側へ進んだこと。ハミルトンは右にラインを変えて1コーナーでアウト側に並ぼうとしたが、ロズベルグが動揺することなく2コーナーに向かってレコードラインを取れば、後ろに従うしかなかった。





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