2013年F1オーストラリアGPの土曜予選は雨のためQ1のみが行われ、マクラーレンのジェンソン・バトンはQ1で8位、セルジオ・ペレスはQ1で4位だった。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 予選Q1=8位
中断が続くセッションとなり、皆大変だった。僕らドライバーは予選のチャレンジに立ち向かうための準備を何度も何度もやり直さなければならなかった。ウサイン・ボルトに連続で100mのスプリントを5回走る準備をするよう頼んでおいて、そのうち4回を中止にするようなものだ。それほど大きく乱されるとアスリートは精神的に大きなストレスを受ける。
でもファンはもっと大変だっただろう。一日中予選を楽しみにしていたのに、走るクルマを見ることもできずに雨に濡れて座っていたんだから。こんなことになって本当に残念だ。このスポーツはファンがいないと成り立たないんだから。明日エキサイティングなレースを披露することで、埋め合わせをしたい。
とはいえ、FIAはこういう決断をするしかなかったと思う。Q2とQ3を明日に延期するというのは安全上、正しい判断だった。
でも予選の残りを日曜朝にやることになり、僕はビーチでコーヒーを飲むことができなくなった。メルボルンに来た時は大抵レース前にやっていることなんだ。でもそれほどがっかりしなくてもいいかもね。メルボルン日曜朝のコーヒーを縁起担ぎの習慣としてとっておけるから。僕らが明日ここで勝てるほど速いとは思わないから、「ここでコーヒーを飲めば勝てる」という記録には傷がつかないよ。
セルジオ・ペレス 予選Q1=4位
途中で中止になったけれど、スリルと興奮に満ちた、とてもドラマティックな予選セッションだった。不安定な状況でどのチームも苦労させられたが、僕らのチームは素晴らしい仕事をしたと思う。開始が遅れたり、中断があったりしたけれど、彼らはセッションの間ずっと冷静さを保ち、集中していた。そのおかげでジェンソンも僕もすべてがうまくコントロールされていると常に確信を持つことができた。
明日はかなりタイトなスケジュールに対応しなければならない。予選のすぐ後に決勝を走るんだ。全員が大変な思いをするだろうし、特にガレージの皆はきついだろう。皆の頑張りに今から感謝しておくよ!
それでも、Q2とQ3を延期するという、FIAスチュワードの判断は正しかったと思う。あまりにも危険なコンディションになってきていたからね。視界が悪く、グリップもなかった。
明日は大変な一日になる。僕らのマシンはいずれ高い競争力を発揮するようになるだろうけど、今のところはまだそうではないからね。でも今の段階で僕らより少し優れたパフォーマンスを見せているチームについていくため、2台そろってポイントを取ることを目指す。