フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、チームはすでにふたりのベストドライバーを擁していると主張し、フェルナンド・アロンソ加入のうわさを否定した。
毎年ムジェロで行われるシーズン末イベントで、モンテゼモロはティフォシに対し、アロンソ移籍のうわさがあることは知っているが、彼の今後については知らないと語った。
「アロンソ?」とモンテゼモロは微笑んだ。
「彼のスポーツマンシップも、最後までタイトルを争ったという事実も、私は高く評価している。しかし、彼の将来がどうなるかということについてはよく知らないので、コメントは控えたい」
「私たちのチームには世界で最強のドライバーふたりがいるのだと確信している。キミ(・ライコネン)は(ファン・マヌエル・)ファンジオと(ジョディ・)シェクターしかできなかったことを成し遂げた。つまり、フェラーリに加入した最初の年にワールドチャンピオンになったのだ。フェリペ(・マッサ)は、ポールポジションを最も多く獲得した。何戦かを失ったが、それは信頼性の問題によるものだった」
チームボスのジャン・トッドとの関係を取りざたされているモンテゼモロだが、これには触れず、トッドがチームにもたらした安定性を尊重するつもりだと語っている。
「フェラーリは過去9年間で7つの世界タイトルを獲得している。ジャンの下には若手の技術者、メカニック、才能あるエンジニアたちが揃っている。我々の秘密は、これまでも何度となく言ってきたように、チームの勇気、能力、創造力、そしてスピリッツだ」
「この異例のシーズンを制したわけだが、それは我々に素晴らしい人員が揃っていたからであり、彼らこそがフェラーリの未来の基礎となるだろう。我々は、若手やビジネスに投資しながら、安定性を保っていくつもりだ。フェラーリのことを全く知らない人間がくだらないことを言っているのを常々耳にしているが、空想は自分の頭の中にとどめておけと言いたいね」