ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)
Q:準備万端ととのったようだね。
MS:ああ。そうだね。
Q:テストではどれくらい有利に立っていたと思う?
MS:どれくらいっていうのは難しいけど、ここで不利になる点がないのは間違いない。V8エンジン、新しい空力パッケージがあって、タイヤも(バーレーン向けの)コンパウンドが好きに選べる点で少しだけ有利かもしれない。一方でここに(テストに)来なかったチームは、そういった部分に時間をかけずにすむだけの十分な知識があるんだろうね。
Q:どんな利点にせよ、このレースだけ?次のレースでも活かせそう?
MS:自分たちが望むほどは暑くなかったから、マレーシアと比べた場合の利点はそれほどでもないだろうね。だけど、僕らにとってはここで自由にテストをするチャンスこそが重要だったんだ。ヨーロッパで合同テストに参加すると、最初の頃は特にそうだけど、マシンの信頼性が十分ではないために赤旗やら何やら多くて、僕らがそうできたほどは効率的にプログラムが進められないからね。
Q:5シーズンぶりに世界チャンピオンでなくなったことで、何か変化は?
MS:別に大してないよ。ただガレージが遠くなったっていう、それだけ。
Q:ブリヂストンについては?
MS:僕らはすごく懸命に作業を進めているし、形勢も良くなっているとは思うけど、疑問に思うことはいつも同じ“改善が十分かどうか”ってことだけさ。週末には何かしら分かるだろうけどね。長い冬の間は、いつものことながら、色んな会話も交わせば、あれこれと疑問も浮かび上ってくる。それが最初のレースでようやく答えられるようになる。正直言って、話すよりもドライブする方がいいよ。
フェルナンド・アロンソ(ルノー)
Q:世界チャンピオンになって、人生が変わった?
FA:いや、まったく。何も変わらないのは間違いないけど、今週末は自分のマシンナンバーが1番になるんだ。長年の夢が叶ったよ。でも今シーズンもずっとベストを尽くし、昨年と同じ成功が収められるように頑張りたいね。
Q:今シーズンへの姿勢はこれまでとは若干違っている?
FA:ある意味そうだね。これまではレースで戦うことや表彰台に上ること、優勝することなんかを考えながら開幕を迎えていたからね。今は以前よりもずっと自信に溢れているし、選手権もそうだけど、最終的には再び世界チャンピオンになるのがすごく楽しみなんだ。おそらく優勝回数は気にしないだろう。最後の最後でチャンピオンになるかどうかが問題で、こういう考え方や姿勢がこれまでとは違うところだ。
Q:選手権を制したことで生まれる自信というのが、どのようにミハエルに影響してきたかは、君も感じ取っていたことだろう。君も同じようにその自信がプラスになると思う?
FA:マシンがどれだけ速いかに左右されるんじゃないかな。どれだけやる気があるかは関係ない。グリッドに並びスタートした時点から全ドライバーがめいっぱい力を出すけど、そうできる時もあれば、そうじゃない時もある。僕らの長所は、今回もきちんと準備が整っていて、マシンにレースペースで速く走れるほどの競争力と強さが備わっていることだと思う。初戦に向けて準備万端だし、あとは日曜の結果待ちさ。
Q:誰もがマクラーレンへの移籍話ばかりしているけど、それがシーズン終盤には問題になるだろう。この暫定的な1年間という中でどこまで考えているんだろう?
FA:2006年はタイトルを防衛するための1年だよ。ルノーで過ごす最後の年だからこそ、彼らのため、僕自身のため勝たなくてはならない。最大限の力を尽くすつもりだ。それに、僕には違うように感じている。今はゆったりと構えていられるから、今年勝つことだけに集中できる。この先のレースでも来年を過ごすチームのことなんて話さないさ。