マクラーレンのキミ・ライコネンは、今週末バーレーンでの開幕戦で、F1タイトル獲得に向けて確実なスタートを切りたいと考えている。
2005年、フェルナンド・アロンソの最大のライバルだったライコネンだが、不運の連続と、シーズン序盤が振るわなかったせいで、結局はアロンソに敗北することになった。ライコネンが開幕後4戦で7ポイントしか獲れなかったのに対し、その間にアロンソは3勝を挙げて36ポイントを獲得している。
その不運さえなければライコネンは自身初のタイトル獲得も十分可能だったかもしれない。彼は今シーズンに臨むにあたり、3度目のランキング2位に甘んじることがないようにと願っている。新車MP4-21は、プレシーズンの間、速さはありながら、トラブルが頻発したものの、彼はこのマシンで、開幕戦の勝利を目指して戦えるはずだと語った。
「今週末、バーレーンでまたレースが再開できるのは嬉しいね」とライコネン。
「僕らにとっては、忙しい冬だった。チームのあらゆる部門で、ハードワークが行われていたからね。僕は、1月26日の木曜にバルセロナでMP4-21の初走行をして以来、新車で3200km以上を走り込んできた。マシンはコース上でいい感触だったし、速さもある。それはラップタイムが3秒以上もよくなったことからも分かるだろう」
「もちろん、去年の僕らのパフォーマンスを再現していきたいし、優勝を狙っていきたい。だけど、バーレーンで予選が終わるまでは、自分たちのポジションは分からないね」
「今週末からピットストップでのタイヤ交換が再開されるのも興味深いだろうね。去年はタイヤ交換がなかったから、少しドライビングスタイルを変えなくちゃならなかった。だから、タイヤを気にすることがそれほど重要でなくなることで、みんなもっとアグレッシブになるかもしれないよ」
「バーレーンはいいコースで、いつもエキサイティングなレースになるよね。2006年のスタートとして、今年もまたエキサイティングなレースができればいいね」
2006年シーズンが始まるにあたり、数々の変更が予定されているが、ファン−パブロ・モントーヤは、今週末の開幕戦がいつもにましてエキサイティングになるだろうと考えている。
「2006年シーズンの開幕は、技術規定と競技規定がいろいろ変わるから、例年以上にエキサイティングなものになるだろう」とモントーヤは語る。
「今年、僕にとってちょっと違うのは、シーズンの最初から、チームもマシンもよく知っているということだ。僕らはテストコースで集中的な作業を完了した。1月24日にMP4-21でのテストプログラムを開始して以来、僕は12日間ステアリングを握り、3500km以上をドライブした。それに加えて、マクラーレン・テクノロジー・センターでエンジニアたちと8日間を過ごし、走行後の話し合いやシート合わせをしたり、シミュレーション部門で仕事をしたりした。だから、これからの長いシーズンに向けて、よく準備ができたと感じているよ。とはいえ、いつも通り、まだやるべき仕事はたくさん残っているけどね」