ミナルディはオランダとの結びつきを強めているが、これによって同チームはオランダの共同企業体から財政的な支援を受けることになるかもしれないという。
オランダのアルヘミン・ダブラッド紙が報じたところによると、有力銀行であるアムロ銀行の代表が率いるグループが、トルコGPの週末に、ミナルディのポール・ストッダートとバーニー・エクレストンとの間で話し合いを持ったという。この話し合いで、チームの株を購入するオファーがなされるかもしれないということだ。エクレストンも、先週アムステルダムで、そのグループと会合を持ったらしい。
スタンダード・ダッチ・アムロのヤン・リュック・ゼハースは、こう語った。「私たちはエクレストン氏に、F1の将来の見通しなどについて尋ねた。モータースポーツでこの先何が起こるのか、正確に知っている者は誰もいない。それで私たちは、責任者の立場にいる人間が現状をどう考えているのかがわかれば、面白いだろうと思ったのだ」
この共同企業体には、投資グループのグリーンフィールド・キャピタルとWPスチュアート&アシスタントLtdや、個人投資家のミヘル・モルなども加わっていると見られている。モルは、所有する会社のロストボーイズとメディア・リパブリックを通じて、すでにミナルディに関わっている。モルは、現在ミナルディのドライバーを務めるクリスチャン・アルバースの個人スポンサーであり、エクレストンとの話し合いにも同席していた。
アムロ銀行も、アルバースが今季ミナルディに加わった際にも支援を行ったと考えられている。ただし、アルバースの存在は必ずしも、今回の話し合いとリンクされているわけではない。
アルバースのマネージャーであるローデウェイク・ヴァロシーアウは、こう語った。「クリスチャンの将来と、ミナルディ買収の可能性については、一緒に話が進んでいるわけではない。クリスチャンはもちろん、もっと上位のチームでレースをしたいと願っているので、ミナルディが必ずしも第一の選択肢というわけではない」
同じように、アムロの率いる共同企業体も、ミナルディにとって唯一の選択肢というわけではない。エディー・アーバインとルスタム・タリコも、この週末、イスタンブール・パークのパドックでまた目撃されているからだ。チームボスのポール・ストッダートは、ミナルディに投資したりチームを買収したりする候補者と話し合いを持つのはいつも歓迎だが、従業員たちの利益にとって一番いいと感じない限り、契約は結ばないとしている。ストッダートはかつて、アーバインからの話を却下しているが、トルコでアーバインを接待しているのを目撃された。