アメリカ出身の若手ドライバー、スコット・スピードは、今シーズン末にレッドブルと決別するのではないかとウワサされている。だが本人は、その件に関して現在のところノーコメントを通している。
iSportチームからGP2シリーズに参戦中のスピードは、レッドブル・ジュニア・チームが抱える多数のドライバーのひとりだ。F1の北米2連戦ではレッドブルの第3ドライバーを務め、印象的な走りを見せたものの、現在のところ、この22歳の若者が来年のレッドブルのF1シートに収まる可能性は、極めて低いようである。すでにデイビッド・クルサードが来年の契約を済ませており、クリスチャン・クリエンとビタントニオ・リウッツィが2台目のシートを巡って、バトルを繰り広げているからだ。そのシート争いに敗れた者が、第3ドライバーに起用されることだろう。
とはいえ、スピードが第3ドライバーのシート争いに加わるチャンスは全くないわけではないのだが、スピードは他のF1チームでレギュラードライバーの座を確保するために、レッドブルと袂を分かつのではないかというウワサもある。ウイリアムズとBARは、それぞれがアメリカとの結び付きが深く、スピードのシート探しに絡んでくる可能性もありそうだ。
しかし、スピードは、新フォーミュラ・シリーズで9月に開幕するA1GPのテストのために、今週ポール・リカールを訪れ、チームUSAのマシンを駆ることになっており、この事実から、彼が来季のF1グリッドに着かないであろう可能性の方が高そうにも思える。
スピードがどのようなプランを持っているにせよ、今のところ本人は、来週のイタリアGPまでは、何も発表しないだろうと語っている。
「僕のF1活動については、モンツァで公式に発表するつもりだ」とスピード。「その時、全てがはっきりするよ」