トルコGPにおいて絶望的なパフォーマンスしか見せられなかったフェラーリ。チーム代表のジャン・トッドは、チームは“一刻も早く”仕事に戻らねばならないと言い放った。
週末を通してフェラーリはもがき苦しみ、レースでは1台のみ、ルーベンス・バリチェロを周回遅れの10位でフィニッシュさせることしかできなかった。ミハエル・シューマッハーはウイリアムズのマーク・ウエーバーとの接触が原因で完走を果たせなかった。しかし2台はスタートから順位を落としており、好結果を残せる状態では決してなかったようだ。
「忘れるしかない1戦だ」とトッドは結論づけた。「我々は1ポイントも獲得できないままファクトリーに戻らねばならない。これで今季に入って3回目だ。我々はシーズンがスタートした時から慢性的なグリップ不足に苦しんでいるが、この週末も最初からこの問題で苦戦し、競争力のある走りができなかった。今日の午後(21日決勝)、路面にラバーが付着するにつれて、ライバル勢がどれだけ着実にタイムを上げていくのかを知ったが、我々の方は悪くなる一方だった。ルーベンスはベストを尽くしたが、ミハエルが周回遅れのマシンにぶつけられて手負いのマシンでピットに戻る姿を目にするのは、残念でならなかったよ。我々はマシンを修理し、次戦モンツァで少しでも予選の順番が良くなるように、彼をコースに復帰させた」
「我々は過去数年、新設されたサーキットでは優勝を飾るという素晴らしい慣習を築いてきたが、それが今日で途絶えてしまった。残念で仕方がない。この見事なサーキットのグランドスタンドに詰め掛けてくれた、大勢のフェラーリファンに対してもね。我々は一刻も早く仕事に戻り、パートナーであるブリヂストンと一緒に状況を分析せねばならない。我々の目標は、次戦イタリアGPやその後の戦いに備え、できる限り体勢を立て直すことだ。今シーズンは格段と厳しいものとなっているがね」