ミシュランが来季8チームから供給を要請されていることを明らかにし、F1でのライバルであるブリヂストンに対し、より広範な供給体制への変更を求めた。
来季はレッドブルがブリヂストン陣営へ移るとウワサされ、ミシュランとブリヂストンの供給シェアは6対4になるものと見られていた。しかし、ミシュランの発言が事実であるとすれば、レッドブルがそのままミシュラン陣営にとどまるだけでなく、フェラーリ、ジョーダン、ミナルディのいずれかがミシュランに供給を要請したことになり、ブリヂストンユーザーはわずか2チームに減少する。
こうした状況に対し、ミシュラン側はタイヤ供給の負担はより均等に分割されるべきであり、それがF1全体にとっても良いことだとしている。
「フォーミュラワンは最高の技術的ショーケースとして、世界中の自動車関連業界の参加者たちが競い合いながら自動車産業に恩恵をもたらすと同時に、ファンに本物のショーを提供できる場でなければならない」と、ミシュランの会長兼CEOエドゥアール・ミシュランは述べた。「これを念頭に置くとすれば、タイヤメーカーはそれぞれがタイヤを供給チームのパフォーマンスの向上に何らかの形で貢献することが可能でなければならない。それには少なくとも2社、あるいはそれ以上のタイヤメーカーがF1に参加している必要がある」
さらにドイツGPに先立って発表された声明で、ミシュランは‘早ければ2006年シーズンからでも、タイヤメーカー間でのよりバランスの取れた供給チーム数の分割に向け、どのような話し合いにも応じるつもりである’と述べ、ブリヂストンが戦略を変更し、より多くのチームへの供給を検討する可能性があることを示唆した。F1に参画するタイヤメーカーは、参加全チームの60%に対する供給を受け入れなければならないとされているが、現在ブリヂストンが供給するチームは全体の30%でしかない。