フランスGP初日午後のフリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは12番手、佐藤琢磨は14番手のタイムだった。
数日前まで30Cを超える暑さが続いていたフランスだが、GP初日は比較的涼しい陽気で始まった。明け方まで断続的に雨が降り、その後路面は乾いたものの、グリップは非常に低い。そのため午前中のフリー走行では、スピンやコースオフを喫するマシンも少なくなかった。この最初のフリー走行セッションは、佐藤は最終区間で最速タイムをマークするなどして4番手、バトンは6番手タイムを出し、好調な滑り出しを見せた。
午後のフリー走行は、気温24C、路面温度41Cというコンディション。サーキット上空には雲が出始め、日差しが遮られると路面温度は一気に5C以上も変動した。セッション序盤にK・ライコネン(マクラーレン)がエンジンブロー、K・クリエン(レッドブル)がクラッシュという波乱はあったものの、その後は平穏な展開。B・A・R Honda勢はロングランに専念したプログラムを順調にこなし、週末のレースに向けて順調な初日となった。バトンは12番手、佐藤は14番手のタイムだった。
ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「今日の最終的なタイムシートの結果だけを見れば、我々が失望していると考えても無理はない。しかし実際にはその逆で、今日の結果には概ね満足している。雨の心配がなくなり、路面コンディションがこの先安定する見通しになったことから、午後のコースが最もタイムを出しやすくなった時も、特にロングランに集中した。ロングラン中のミシュランタイヤは非常に安定しており、このレースに向けて取り組んできたハイダウンフォース仕様が上手くいったと感じている。明日の予選では良いパフォーマンスが発揮できるだろう。最後に、慌しい数週間の後で、またレースに専念できることを嬉しく思っている」
中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「今日は週末に向け、良いスタートを切ることができました。今回から投入した最新スペックエンジンも順調で、予定通りのパフォーマンスを発揮しています。ここマニクールで、良いレースができることを期待しています」