カナダGP初日午後のフリー走行で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが7番手、佐藤琢磨は8番手という結果だった。
ヨーロッパから大西洋を渡って行われる、北米2連戦。その緒戦となるカナダGPは、初日から例年に比べかなり蒸し暑い陽気となった。モントリオールは明け方、にわか雨に見舞われたが、午前11時のフリー走行開始時には、路面はほぼ乾いている。
ジル・ビルヌーブサーキットは今年、全面的に再舗装されており、タイヤ選択に際してチームの持つデータがどこまで有効か、未知数の部分が多そうだ。通常でもGPの初日はグリップ不足に悩まされるものだが、新舗装での最初の走行となった午前のセッションでは、昨年の初日より平均で2秒以上遅いペースとなった。とはいえB・A・R Honda勢は、バトン4番手、佐藤8番手と、まずまずのタイムで順調なスタートを切った。
午後になって気温は32Cまで上昇。カナダGPとしては珍しい蒸し暑さだ。このセッションでは、バトン、佐藤ともに10周以上のロングランに専念し、周回を重ねる。今回のレースで投入された改良型のエンジンを含め、トラブルフリーでデータ収集を行い、午後のセッションだけでも2台揃って32ラップを周回。最終的にバトン7番手、佐藤8番手のポジションで初日フリー走行を終えた。
ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「金曜日の恒例として、今日はタイヤ選択のためのプログラムに集中したが、フリー走行の結果には概ね満足だ。2台のマシンは揃って快調で、ドライバーのフィーリングも良さそうだ。しかし、もっとマシンバランスを改善できる傾向がでており、明日は改善されることを期待している」
中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「今日は順調な1日でした。何の問題もなく、予定していた全てのプログラムをこなすことができましたし、明日につながるデータを沢山入手できました。明日の予選の出走順は10番と12番目ですから、良いスターティンググリッドを狙って行けると思います。どんな結果を出せるか楽しみです」