ドライバーズランキングのトップを走るフェルナンド・アロンソは、このところの好成績を今週末のカナダGPでも継続して挙げられるはずだと考えている。彼はF1デビュー以来、モントリオールで素晴らしいパフォーマンスを見せてきている。
アロンソはこう語った。「ルノーと共にモントリオールに来るたびに、毎年速く走れているんだ。僕はR23でファステストラップを記録したし、R24では勝てるポジションまで行った。だから今年のマシンでは、表彰台か、あるいは優勝だって期待できるはずだ。週末にトラブルさえ起きなければね。あのコースでマシンが戦闘力を発揮することは、絶対間違いないと思うよ」
モントリオールのコースは、F1カレンダーの中でかなり独特のコースのひとつだと言われている。しかしアロンソは、エンジニアが正しいセットアップを見つけて、上位にとどまれるはずだと確信している。
「カナダへ行く前に、ダウンフォースレベルのシミュレーションのためにテストをしておくから、初日にドライブするときに、ふたを開けてみてビックリということにはならないよ。でも、マシンはまだとても軽く感じられる――かなりナーバスなんだ。だから、いいラップタイムを目指してアタックするときに、正しい限界を見つけ出して、アタックしすぎないようにする必要がある。シケインは厄介だ。攻撃的なスタイルと、クラッシュしないようにする慎重さの間でバランスをとらなくちゃならない。でも僕は、ルノーで走るようになってから、このコースは好きだし、いいレースができているので、楽観的に考えているよ」
ジャンカルロ・フィジケラが、どこのチームでドライブしても、ジル・ビルヌーブ・サーキットでは常にいい結果を出せるらしいというのは周知の事実だ。今回、ルノーに落ち着いたフィジケラは、例年にもまして好成績を挙げる自信を感じている。
フィジケラは1996年の8位を手始めに、次の4年間で3位、2位、2位、3位を記録した。その後、2002年に5位、2004年に4位となって、その間にリタイアは2回となっている。
「ここは僕にとって素晴らしいサーキットなんだ」とフィジケラは認めた。「ブレーキには厳しくて、細心の注意が必要なシケインがいくつかあるし、コースの路面はとても滑りやすいから、かなりミスを犯しやすい。でも、僕はあそこへ行くたびに、自信を持ってマシンをドライブできるんだ。低いダウンフォースレベルでも快適に走れるし、すぐに限界を見つけられるようなんだ。今週末については、とても楽観的に考えているよ。ルノーは去年あそこで速かったし、個人的にもあのコースでは4度表彰台に乗っている。去年はザウバーで4位だったけどね」
「予選セッションでは最後の方で走ることになるから、僕らは作戦の幅を大きくとることができる。だから、いいレースの条件は揃っているね。準備がトラブルなく行けば、少なくとも表彰台は狙えるマシンが手に入ると思うよ」