MotoGPのワールドチャンピオンであるバレンティーノ・ロッシが将来のF1参戦についてどれぐらい真剣に考えているのかは、本人以外には分かりようもないが、ルノーのボス、フラビオ・ブリアトーレは、ロッシといえども、F1で成功を収めるのは簡単なことではないと警告した。
　ブリアトーレはロイターに向けて次のように語った。「ロッシがF1に来てくれたら、我々はすごく嬉しいよ。だが、楽に物事が運ぶとはいえないだろう。まず問題になるのは、彼がテストドライバーから始めなければならないということだ。すぐにマシンに乗り込んでレースに出るというわけにはいかない」
「F1マシンに乗るためには、バイクに乗るよりもずっといろいろな準備を整え、トレーニングを積まなければならない。メディア上のインパクトを考えると、ロッシが来てくれればすごく嬉しいと思うが、ウチにはもうアロンソというスターがいる」
　ロッシは今季MotoGPで5戦中4勝を挙げ、5年連続でタイトルを獲得する勢いだ。彼自身は、来季はヤマハでMotoGPを戦うと明言しているが、その後はF1かラリーといった4輪にスイッチすることもあり得る話だ。

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