フェラーリ・チームを率いるミハエル・シューマッハーは、新たな予選方式が救いになると考えているようだ。これまでのところ、予選がフェラーリにとって最大の難関となっていたが、今週末のヨーロッパGPから新予選フォーマットが実施されることになったのだ。
ヨーロッパGPを間近に控え、シューマッハーは今も楽観的であると言い添えた。特にレース中は十分な速さがあり、モナコGP決勝でファステストラップを記録したという事実によって確信を深めているのであろう。
シューマッハーは次のように語った。
「次戦は、さらなる幸運に恵まれますように――。この表現がベストだろうね、ニュルブルクリンク戦に対する僕の期待感を表すならば」
「最近の僕らはツキに見放されていて、レース中はとても速さがあるにもかかわらず、それを発揮することができなかった。多分、それがニュルブルクリンクで変わるだろう。というのも、僕らは新しい予選方式の恩恵をこうむるはずだからだ。よく知られた事実だが、今までは予選そのものが僕らにとって最大の難関だった。これからは、僕らが燃料搭載量を決める上で被っていた不利を、補うことができるだろう。だから、新予選方式は決して悪くはない」
「僕らがモナコで見出した長所はもちろん、レース中は断然コンペティティブだったということだ。燃料を満タンにした状態で走り出した時も、キミ(ライコネン。モナコGP勝者)の後ろにつき、遅れずについていくことができた。それはつまり、僕らがすぐにレース中にトップに立てるという、確かな証拠に他ならない。僕らがトップ集団の一角を形成するチャンスは、すぐ目の前にある。そういう理由があって、僕は依然楽観的なんだ」
「ともかく、ニュルブルクリンクでのレースはいつも素晴らしいね。サーキットは僕の故郷ケルペンにすごく近いということもあって、普段より余計に気合が入る。ここに来るとどことなく気分が良くなって、他人はプレッシャーが増すと考えるだろうが、僕は決してそんなことはないんだ。人々はもちろん、ノース・ループ周辺の魅力や、ニュルブルクリンク周囲の伝説に思いをめぐらすのが大好きだけど、僕は現在使用されているコースも好きだよ。優れたバランスとメカニカルグリップの両方が要求されるんだ」
「モナコでは7位に終わったけど、ニュルブルクリンクでは優勝を争えるようなポジションを走りたい。さっきも言ったように、自分たちの最近のパフォーマンスがあったからこそ、今回のレースを楽観的に考えているよ」