ここまで難しいシーズンを送っているウイリアムズであるが、テクニカルディレクターのサム・マイケルは、エンジンサプライヤーであるBMWとの別れが近づいてきているのではという憶測を否定した。
モナコGPの場でマイケルは、自分が知る限りではと断りを入れながらも、ウイリアムズとBMWは今後もいっしょにやっていくと語った。だがウワサでは、BMWはチーム買収をも考慮に入れたザウバーと関係し、ウイリアムズとの関係修復はもはや不可能とされている。またウイリアムズも、現在供給先を持たないV8エンジンを開発中のコスワースと交渉を開始しているとの憶測が流れており、もしBMWとの5年間の蜜月が破局に至れば、コスワースがそれにとって代わる有力な候補とされている。
「ウイリアムズとBMWとの関係は、現時点においてとても強固なものであり、それはBMW本社の幹部レベルから、果ては現場のエンジニアリングのレベルに至るまで同一のものだ」とマイケルは強調する。「我々はともに同じ哲学を共有しており、ともに勝利を求めている。そして勝利に向けてのやり方については意見が一致している」
「だが、将来に関しては、BMWがすでにウイリアムズと別れることは彼らの選択肢の中にはないと公言している。我々としてはBMWとの関係がこれからも続くものと考えている。いい結果を出すために自分にプレッシャーをかけることと、誰かが最終的にどこへ向かうかを決めることは別の話だ。BMWは彼らの考えを決めようとしているところであり、我々としては彼らのプロセスを尊重するつもりだ」
シーズン終了前には、BMWはザウバーとの何らかの契約に関する発表が行われるものと思われる。また現在ザウバーに供給されているフェラーリエンジンは、来シーズンはレッドブルに対して供給されることですでに合意に達している。