何週間にも及ぶ議論の末に、F1の10チームは批判の多い日曜日の予選セッションを廃止する方向で、ようやく意見の一致を見つつあるようだ。
日曜の予選セッションは、日曜朝のウォームアップセッションがなくなったことによる「穴」を埋め、積算タイム方式によりグリッドポジションに不確実性をもたらすことを目的として今シーズンから導入された。だが、これはF1に直接的に関与する人々とテレビ局のどちらにも不評で、テレビ局の多くは日曜日のレギュラー番組とバッティングすることを理由に、このセッションの生中継を見送っている。
しかし、FIAが明らかにしたところによると、彼らはモナコGPとヨーロッパGPの間に日曜の予選セッションの廃止問題について検討するため、全10チームに連絡を取ったという。ロイター通信社の報道によれば、すでにFIAは「F1の予選手順を即時変更するという提案に対して全員一致の同意」を得ているようだ。
こうした水面下の動きをルール改訂に向けた正式な動きに変えるため、FIAは各チームからのファックス投票の期限を来週水曜日(5月25日)に定めている。モナコGPからヨーロッパGPまでのインターバルはわずか1週間だが、この変更を実施するには十分な時間と思われる。
新フォーマットについてはさまざまな憶測が飛び交っているが、少なくとも今シーズン終了までは、予選は各レースにつき1回のみとなり、土曜日に“普通の”シングルラップアタックが行われることになるだろう。ほとんどのチームのマシンは、現行のフォーマットを前提にして燃料タンクが比較的小さい設計になっているからだ。予選セッションの出走順については、引き続き前のレースの順位に基づくことになる可能性が高い。また、予選終了後から日曜のレースまでのパルクフェルメのルールもそのまま引き継がれそうだ。