F1第6戦となるモナコGP初日のフリー走行1回目がモンテカルロ市街地コースで行なわれ、マクラーレンのファン-パブロ・モントーヤがトップタイムをマークした。2位にはルノーのフェルナンド・アロンソ、3位にレッドブルのサードドライバー、クリスチャン・クリエンが続いた。
午前11時、コースオープン。気温22度、路面温度32度というコンディションでモナコGPは開幕した。フェラーリの隣に、本来BARホンダが居るべきピットにはトヨタが入っている。
まず序盤は1台ずつゆっくりとインスタレーションラップを開始。序盤は各車大きなトラブルもなく周回を重ねる。
セッション開始9分、まずはアレクサンダー・ブルツが海のシケイン入り口でタイヤロックし、シケインをカットするも、そのまま周回を続けて、1分24秒835のタイムをマーク。2周目には1分23秒171をマークした。
その後セッション開始19分にはクリスチャン・クリエンが1分20秒562のタイムを叩き出すが、続けてスペインGPでウィナーのキミ・ライコネンが1分19秒210でトップタイムをマーク。続けてミハエル・シューマッハーが1分18秒284を記録。トップが次々に入れ替わる展開となった。
まだ初日で路面が滑りやすいせいか、海のシケインでミスをするマシンが相次ぐ。セッション中盤にはナレン・カーティケヤン、クリエン、リカルド・ゾンタ、デイビッド・クルサードらが次々と海のシケインをカット。このセッション、合計12台のマシンがシケインをミスした。
このセッションのトップ争いは、終了15分前から激化する。ここまで開幕から5戦連続表彰台を獲得しているフェルナンド・アロンソが、1分17秒301をマークしトップに躍り出るが、立て続けにファン-パブロ・モントーヤが1分17秒152でアロンソを上回ってみせた。そのモントーヤのタイムを破るマシンはその後現れず、フリー走行1回目は終了した。
以下2位アロンソ、3位クリエン、4位シューマッハー、5位ジャンカルロ・フィジケラ、6位ブルツ、7位マーク・ウェーバー、8位ラルフ・シューマッハー、9位クルサード、10位ルーベンス・バリチェロという結果だった。区間タイムはセクター1がシューマッハー、2と3がモントーヤ。
多くのドライバーがチェッカーの後スターティング・グリッドでスタンディング・スタートの練習を行なった。トラクション・コントロールのデータ採りをするのはモナコならではの光景だ。セッション終了時の気温は25度、路面温度は38度だった。