スペイン人ドライバー、フェルナンド・アロンソは、今週末のモナコGPに向けて楽観的な見通しを持ち、ルノーR25はポディウムを目指すために必要とする働きをしてくれるだろうと確信している。
モナコは完璧にドライバーズ・サーキットであるとよく言われるが、アロンソはどう考えているのだろう。
「人々は歴史的に見てそう言うけれど、全てが良くなければならないよ」とアロンソ。
「ここをドライブした過去3年間は、同じやり方で走ってきた。数年前(ミナルディ時代)は下位集団の中にいて、去年はルノーとともに優勝を目指して戦ったけど、マシンもまた、すごく重要なんだよ。いいサスペンションが必要だし、空力はさほど重要ではないだろうけど、でもエンジンは優れていなくてはならない。それに、パワーの伝わり方が穏やかでなくてはね。R25はドライブしやすいマシンで、しかも動きが予測しやすい。だからこそ、僕らのマシンがここで強さを発揮できると思っている」
空力を大幅に改良する予定だというが、それは後押しになっているのだろうか?
「確実にね。パフォーマンスを上げてくれるのは間違いないだろうけど、それは同時にチームが戦っているという証でもある。ルノーにいる誰もが頑張っていて、それぞれのやるべき仕事をこなしている。これからもレースチーム、テストチーム、それにファクトリーの全てが、僕らをこのままトップに君臨させようと全力を尽くすだろう。僕らはいい加減な話をしたりはしない。結果を得るために何をすべきなのか、自分たちで分かっているからさ。しかも今のところ、僕らの仕事ぶりは非常に競争力が高いと思う。モナコでは週末がスタートした直後から、僕らは表彰台を狙っていくつもりだよ。その後はどういう展開になるのかを見守りながら、自分たちがどれくらい戦えるかを認識しなくてはならないね」
イタリア出身のジャンカルロ・フィジケラは、ルノーR25で大好きなモナコの市街地コースを存分に走り回るのが待ちきれないようだ。
「僕にとってはまさに特別な週末なんだ」とフィジケラ。
「すごく居心地良く感じる。かつてはモナコに住んでいたし、自家用ボートを港につけるから、家族全員が揃って滞在できるよ。実際に僕がイタリアからモンテカルロまでボートを操縦し、レース・ウイークエンド前後の数日間をリラックスして過ごすんだ。1日が終わればすぐに家族のいるボートに戻り、一緒に同じときを過ごせるのは最高だよ」
では、レースに向けて見通しは明るいと感じているのだろうか。
「もちろんだよ。モナコでは2度も表彰台に上っているし、このレースに関して最適なチームと一緒にいると思っている。ルノーは、昨年ヤルノ(トゥルーリ)を優勝に導くために素晴らしい仕事をやり遂げた。それに、R25は間違いなくここで速さを発揮できるだろう。さらに重要なのは、今ここでスタートする週末が望ましいものになると、僕自身が感じていることだよ。予選1回目は、路面コンディションがベストな状態になるセッション終盤に順番が回ってくる。それはつまり、満足なグリッドポジションを得るために戦えるということだ。モナコでは予選順位が非常に重要だからね。これまで予選でセッション序盤に出走しなければならないレースがずっと続いていた。今はその悪循環を断ち切れたようだ。それがひとつと、それに現在はルノーというチームにいて、卓越したマシンを手にしているからね。これまでもモナコでは3位と2位を獲得したけど、今年はもうひとつポジションを上げられたら、さぞや素晴らしいだろうね」