BARのCEO、ニック・フライは、チームの2レース出場停止の処罰及び裁判所の裁定に関して反論する際には、他チームからの支援を期待していると語った。
多くのチームが広義の政治的な立場からBARを支持する一方、各チームの代表やテクニカルディレクター達は、おそらく昨シーズンも行われていたであろうBARのルール解釈によってBARが不当に恩恵を受けていたのではないかと懐疑的であり、BARが受けたペナルティは適切なものであるとの見方をしている。
英クラッシュネットの質問に対しフライは、他チームからの支持を求めたいと語っている。
「我々は600kg以下で走ったことは無い。そのことは他のチームもよく知っているはずだ」とフライは強く語った。「どのチームも我々が欺いているだろうとは思っていないだろうし、少なくとも我々が間違ったことをしているとは思っていないはずだ。今、我々は他のチームからのそういった言葉が欲しい」
「どう考えてもこんなペナルティを科すようなルール解釈は重大な問題だ。確かにF1マシンにおいて、技術的な挑戦はほとんど限界に近づいてきている。だがそれはモータースポーツの持つ性ともいえる。今回のことでどのチームの人間も自分達の車に関して2度考えさせられている。もし自分達が違反を犯したら、あるいは犯したように思われさえすれば、そのとき科される罰則は非常に大きいものであると。実際このことについて多くの声があがっている」
「主たるチーム、特に自動車メーカーに支えられているチームとは、かねてから互いに話し合ってきた。我々が望んでいるのはF1の将来にとっても最善の事だ。オープンで透明性があり公正な、そして独立した裁定機関を持つレースを我々は望んでおり、またホンダはその実現を求めて他の自動車メーカーと一緒に作業を継続していくだろう。きわめてシンプルなことだ」
「2つの事柄を分けるべきだと考えている。今回のことは燃料システムの規則に関することである。そしてさらにより大きな動きがそこにあるのは確かだが、今日はそのことについて討論するべきではないと思っている」